石川亨

石川亨について

石川亨（いしかわ とおる）は、1944年9月10日生まれの日本の海上自衛官です。埼玉県加須市出身で、主に航空部隊で対潜哨戒機の戦術航空士として勤務しました。その後、海上自衛隊の最高幹部である海上幕僚長、さらに統合幕僚会議議長を歴任するなど、自衛隊の要職を歴任しました。

生い立ちと自衛隊入隊

石川亨は、1963年3月に埼玉県立浦和高等学校を卒業後、1967年3月に防衛大学校（第11期）を卒業し、海上自衛隊に入隊しました。入隊後は、主に航空部隊で勤務し、対潜哨戒機P-3Cの戦術航空士として能力を発揮しました。1982年1月に2等海佐に昇任、1986年7月には1等海佐に昇任し、米国海軍大学指揮課程に留学しました。

海上自衛隊でのキャリア

帰国後の1987年8月1日には、海上自衛隊幹部学校教官兼研究部員に就任し、後進の育成にも尽力しました。その後、1988年3月16日には海上幕僚監部防衛部防衛課分析室長、1989年11月24日には第6航空隊司令に着任し、部隊の指揮を執りました。1991年3月20日には海上幕僚監部防衛部へ異動、同年7月1日には海上幕僚監部防衛部防衛課長に就任し、海上自衛隊の防衛政策の中枢を担いました。

1992年6月16日には海将補に昇任し、1993年4月1日には第1航空群司令に着任。1995年6月30日には海上幕僚監部防衛部長に就任しました。1997年7月1日には海将に昇任し、教育航空集団司令官に着任。1999年7月9日には第32代佐世保地方総監に就任するなど、要職を歴任しました。

海上幕僚長、統合幕僚会議議長

2001年3月27日には、第25代海上幕僚長に就任し、海上自衛隊のトップとして組織を統括しました。2003年1月28日には、第25代統合幕僚会議議長に就任し、陸海空自衛隊を統括する最高責任者として、日本の防衛に大きく貢献しました。

退官後

2004年8月30日に退官した後は、日本電信電話株式会社（NTT）の特別参与や、2009年7月まで防衛省顧問を務めました。2015年11月3日には、長年の功績が認められ、瑞宝大綬章を受章しています。

栄典

* 2015年（平成27年）11月3日：瑞宝大綬章受章


石川亨は、海上自衛隊の発展に大きく貢献し、退官後もその経験と知識を活かして、日本の安全保障に貢献した人物として知られています。

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