石川総為

石川総為（いしかわ ふさため）は、江戸時代中期に活躍した旗本であり、貞當系石川家、通称大島石川家の5代目当主にあたります。

生い立ちと家督相続

元禄16年（1703年）、石川総為は小田原藩主であった大久保忠朝の甥、大久保教福（旗本五千石）の三男として誕生しました。正徳4年7月21日（1714年8月30日）には、将軍家継に拝謁を果たしています。その後、石川総因の養嗣子となり、総因の養女（大島石川家3代総乗の外孫）と婚姻しました。享保13年9月7日（1728年10月9日）に養父である石川総因が亡くなったことを受け、同年12月12日（1729年1月11日）に家督を相続し、石川家の当主となりました。

役職と昇進

家督を継いだ後、石川総為は幕府において様々な役職を歴任しました。初めは火事場見廻役や常火消役を務め、江戸の火災対策に貢献しました。元文元年12月16日（1737年1月16日）には布衣の着用を許され、小姓組番頭に進みました。さらに、同5年12月21日（1741年2月6日）には従五位下・備中守に叙任され、武士としての位階と名誉を高めています。その後、御書院番頭となり、幕府の中枢で活躍しました。

死去

石川総為は、宝暦元年3月16日（1751年4月11日）にこの世を去りました。彼の生涯は、旗本としての責任を全うし、幕府のために尽力したものでした。

参考文献

『新訂 寛政重修諸家譜 第3』続群書類従完成会、1981年
『石川家譜難波録』

関連項目

石川氏
石川源氏

石川総為は、激動の江戸時代中期において、武士としての責務を果たし、石川家の名声を高めた人物として、歴史に名を残しています。

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