石巻都市圏

石巻都市圏

石巻都市圏は、宮城県石巻市を中心とする都市圏です。この地域は、宮城県の北東部に位置し、東松島市、女川町を含む2市1町で構成されています。宮城県は県内を7つの広域行政推進地域に区分しており、石巻都市圏は広域石巻圏として定義されています。

広域石巻圏

広域石巻圏は、石巻市、東松島市、牡鹿郡女川町の2市1町で構成され、2024年11月1日時点の推計人口は175,187人です。これは宮城県全体の人口の約7.8%を占めています。

都市雇用圏

都市雇用圏の定義に基づくと、石巻都市圏の人口は約21万人（2010年国勢調査基準）です。都市圏の範囲は、広域石巻圏と同様に、石巻市、東松島市、女川町の2市1町です。都市雇用圏は、中心都市への通勤・通学の割合によって定義されます。石巻都市圏では、中心都市である石巻市への通勤・通学者の割合が10%以上である地域が都市圏に含まれます。

都市雇用圏の変遷

過去の国勢調査の結果に基づいて、石巻都市圏の都市雇用圏の変遷を以下に示します。10%通勤圏に含まれない自治体は、各統計年の欄で灰色で「-」と示しています。都市雇用圏の定義に関する詳細は、都市圏に関する一般的な情報を参照してください。

地域の概況

石巻圏は、宮城県の北東部に位置し、県庁所在地の仙台市から北東に約50キロメートル離れています。地域の南部は仙台湾に面し、東部は三陸海岸の一部となっています。気候は温暖湿潤気候に分類され、内陸部と比較して寒暖差が少なく、年間を通じて降水量が少ないため、比較的住みやすい地域と言えるでしょう。

交通

圏域内を三陸沿岸道路が縦貫しており、石巻河南インターチェンジ周辺には商業施設が集積しています。また、三次救急施設を備えた石巻赤十字病院は三陸道に直結しており、救急搬送の面でも重要な役割を果たしています。これにより、登米市方面からの交流が活発になっています。

物流

石巻港は、物流の面で重要な役割を担っており、国内外との貿易拠点となっています。江戸時代には、仙台藩の米の集積地として知られ、石巻から江戸に運ばれた米は「本石米」と呼ばれ、江戸の米消費の約3分の1を占めていたとされています。

産業

石巻都市圏は、古くから農業や水産業が盛んな地域です。農業では、肥沃な仙台平野で栽培されたササニシキやひとめぼれが有名です。水産業では、沖合いに黒潮と親潮がぶつかる金華山沖という世界三大漁場の一つを抱え、ノリやカキなどの養殖が盛んです。特にタラコの生産量は全国一位を誇ります。また、新鮮な魚介類は全国的に高い評価を受けています。

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、石巻都市圏の沿岸部が壊滅的な被害を受けました。死者及び行方不明者は6000人を超え、地域水田の約3割が浸水するなどの甚大な物的被害が発生しました。

関連情報

宮城県東部地方振興事務所
石巻地区広域行政事務組合

外部リンク

広域石巻圏（宮城県）
東部地方振興事務所（宮城県）
石巻地区広域行政事務組合
平成15年度 市町村民経済計算 推計結果（石巻圏域） (PDF)

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