石牌駅

石牌駅について

石牌駅（せきはいえき）は、台湾台北市北投区の石牌地区に位置し、台北捷運淡水線（淡水信義線）の駅です。この駅の番号はR19で、過去には台湾鉄路管理局淡水線においても実在して参りました。

駅の位置と名称の由来

石牌駅は、石牌路の南側にあり、東華街と西安街に挟まれた場所に設置されています。その名の由来は、かつて存在した清朝時代の境界を示す『石牌』にちなんでいます。この石牌は、当時の漢民族と原住民の集落の境界を示す石碑として重要な役割を果たしていました。現在でもその石碑は、駅の出入り口前の広場に保存され、多くの訪問者が目にすることができます。

また、台湾語では『石牌仔』という古くからの名称を踏襲して発音されています。周辺には台北栄民総医院や国立陽明大学があるため、駅は時々「石碑駅（栄総/陽明大学）」と表示されることがあります。この表示方法は、例えば「公館駅（台湾大学）」と同様です。

駅の歴史

石牌駅の歴史は古く、1915年8月17日に増設として開業しました。当初は『唭里岸乗降場』と名付けられていましたが、1955年には石牌に改名されました。台鉄石牌駅は1988年に廃止されるまで、多くの利用者に親しまれていました。

その後、1997年3月28日に台北捷運の淡水線が開通し、石牌駅も正式に開業します。2010年には第2出入口が増設され、さらに2015年には可動式ホーム柵の供用が開始され、駅の利便性が向上しました。

駅の構造と出入口

石牌駅は高架駅で、島式ホームを１面２線用意し、出入口は1箇所だけ設けられています。駅の北端には出口1、南端には出口2があり、出口1は石牌路に接続し、出口2は裕民二路にアクセスできます。

アートと利用状況

駅の非常階段の近くには、陳正瑞氏によるモザイクアート『クバラン（噶瑪蘭）物語』が展示されています。これは利用者の目を楽しませるだけでなく、地域文化を深く理解するための一助となっています。

駅周辺は非常に発展しており、西安街や東華街沿いには『捷運石牌站』のバス停が存在し、天母、士林、新北投、内湖などへアクセス可能です。また、台北栄民総医院と直結する無料バスも利用できます。

学校・病院

周辺には著名な教育機関として国立陽明交通大学、国立台北護理健康大学、さらには台北市立の中学校や小学校がいくつか立地しています。病院に関しては、台北栄民総医院や国立陽明交通大学歯科医臨床センターが近接しており、地域の健康を支えています。

地域の名所と便利な施設

また、石牌駅近くには軍艦岩自然歩道や温泉区などの観光名所があり、リクリエーション施設も多くあります。全聯福利中心スーパーマーケットや様々な飲食店も周囲に揃っており、地元住民や観光客にとって非常に便利です。

次の隣駅は唭哩岸駅（R20）であり、石牌駅（R19）はその間に挟まれています。この交通の便の良さと地域の魅力が相まって、多くの人々がこの駅を利用しているのです。

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