石田卓也 (クレイアニメ作家)

石田卓也

石田卓也（いしだ たくや、1956年 - ）は、日本のクレイアニメ作家です。東京都出身で、東京学芸大学教育学部中等美術科を卒業しています。

経歴

石田氏は、幼児向けの雑誌、絵本、ビデオソフト、テレビ番組、CMなど、幅広い分野でクレイアニメーションを手がけてきました。また、子供たちを対象とした粘土教室やアニメーション教室を開設し、次世代のクリエイター育成にも貢献しています。

1978年に古川タクと月岡貞夫のワークショップを受講し、1979年にはひこねのりおと八木大のワークショップを受講しました。アルバイトをしながら、アニメーション自主制作集団「グループえびせん」に所属し、8ミリフィルムで自主制作アニメーションを制作していました。1984年からフリーランスとなり、着色されたプラスチック粘土を使用したアニメーションやイラストレーションなどの制作を開始しました。

1992年には、クレイアニメ作品『もぎもぎ』がNHK教育の単発特番『プチクレイ』内で放映されました。1994年には、クレイアニメ作品『もんぴー』がNHK教育『おかあさんといっしょ』内で放映され、『プチクレイ』は、NHK教育の長寿ミニ番組『プチプチ・アニメ』が制作されるきっかけとなりました。また、1994年には、劇場版『クレヨンしんちゃん』の第二作『ブリブリ王国の秘宝』のオープニングクレイアニメーション制作を担当し、以降毎年オープニングクレイアニメーション（クレジットでは子供にもわかりやすく「ねんどアニメ」と表記）の制作を担当しています。

2003年には、松尾芭蕉七部集『冬の日』のアニメ化である『連句アニメーション「冬の日」』の制作にも参加し、プラスチック粘土を保温プレートで溶かし、それを用いて塗り重ねるという独自の手法を取り入れたアニメーションを提供しました。

受賞歴

1985年 - 第三回ハンズ大賞 マインド賞受賞（東急ハンズ）
1987年 - 第二回国際アニメーションフェスティバル広島大会 入選
1988年 - 国際アニメーションフェスティバル, オタワ '88 入選
1991年 - 第四回ロサンゼルス国際アニメーションフェスティバル 入選
1997年 - ソウルアニメエキスポ '97 入選

主な担当作品

雑誌

キンダーブック（フレーベル館）
しぜん（フレーベル館）
なかよしメイト（メイト）
小2の科学（学習研究社）
小4の学習（学習研究社）
こどもちゃれんじ（ベネッセコーポレーション）
月刊ニュータイプ（角川書店）
アニメージュ（徳間書店）
コミックボックス（ふゅーじょんぷろだくと）
ケロロランド（角川書店）

絵本

1993年 - ぼうけんおうモギィーオ（メイト）
1997年 - もんぴーねんどえほん（ひかりのくに）

アニメーション作品

1982年 - まるのおはなし（フジテレビ、ひらけ!ポンキッキ）
1985年 - どうぶつマキマキ
1987年 - はうはうでんでん
1990年 - ポリンキーの秘密（湖池屋、TVCM）
1992年 - もぎもぎ（NHK教育、プチクレイ）
1994年 - もんぴー（NHK教育、おかあさんといっしょ）
1994年 - クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝 オープニングタイトル（シンエイ動画）
1998年 - くるりん & ちろりん（NHK教育、いないいないばあっ!）
1999年 - ばぁくん（NHK教育、いないいないばあっ!）
2003年 - 連句アニメーション「冬の日」
2003年 - ミニコニ（NHK教育、にほんごであそぼ）
2005年 - 以降 ケロロランド「ケロロねんど劇場」（角川書店）
2007年 - 樋口了一「ほのうた」 DVDクレイアニメ
* 2024年 - クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記|クレヨンしんちゃん_オラたちの恐竜日記 オープニングタイトル（シンエイ動画）

数々の作品を手がけていますが、特に『クレヨンしんちゃん』のオープニングアニメーションは、長年にわたり多くの人々に親しまれています。石田氏の作品は、子供たちの創造性を刺激し、温かい気持ちを届けてくれるでしょう。

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