神保内蔵助

神保内蔵助 (じんぼ くらのすけ)

神保内蔵助は、文化13年（1816年）に生まれ、慶応4年8月23日（1868年10月8日）に没した、江戸時代末期（幕末期）の武士です。会津藩の家老を務めました。父は神保茂左衛門経周（つねちか）で、実名は神保利孝（としたか）といいます。妻は北原氏で、子に神保修理（長輝）、北原雅長がいます。

生涯

越中守護代神保氏の庶流・神保氏張の子で保科正之に仕えた長利を祖とする家系の出身です。会津藩における神保家は、1,000石の家禄を有する上級藩士でした。内蔵助は後に200石を加増され、1,200石を領しました。文久2年（1862年）閏8月には若年寄から家老に就任し、藩主・松平容保に仕えましたが、翌年10月に免職となります。しかし、元治元年（1864年）に再び家老に復職しました。

禁門の変においては、新撰組と協力し、天王山に立て籠もった真木保臣ら17名を自決に追い込みました。

戊辰戦争では、会津若松城下に侵攻してきた新政府軍を防ぐため、六日町口の守備を担当しましたが、防ぎきれませんでした。その後、甲賀町口の守備にあたっていた家老・田中玄清と共に、医師・土屋一庵の邸宅で自刃しました。享年52歳。戒名は忠岳院殿賢道量義居士。

参考文献

会津郷土資料研究所『慶應年間 会津藩士人名録』勉強堂書店、1994年。
綱淵謙錠『戊辰落日』文藝春秋社、1978年。
* 永倉新八『新撰組顛末記』新人物文庫、2009年。

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