神坂村

神坂村（みさかむら）

概要

神坂村は、長野県南西部の西筑摩郡（現在の木曽郡）に位置していた村で、現在の岐阜県中津川市神坂と馬籠にあたる地域にありました。村の名前は、この地域に位置する神坂峠に由来します。

大字

神坂村には、以下の二つの大字がありました。

神坂（みさか）
馬籠（まごめ）

寺院

村内には以下の寺院がありました。

湯舟沢
天徳寺（臨済宗妙心寺派）
馬籠
永昌寺（臨済宗妙心寺派）

歴史

古代

奈良時代には、神坂村を含む木曽谷一帯は美濃国恵那郡に属していました。この時代には、畿内と東国を結ぶ重要な幹線道路である東山道が整備され、この地域もその一部として機能していました。平安時代初期には、僧侶の最澄が神坂峠の険しさに驚き、峠を越える旅人のために広済院という布施屋を設置したと伝えられています。

近世

江戸時代になると、木曽谷全域が尾張藩の領地となり、木曽代官の山村氏によって統治されました。

近代

明治時代に入り、廃藩置県により名古屋県筑摩郡に属し、その後、筑摩県を経て長野県西筑摩郡の所属となりました。

1874年（明治7年）9月7日：湯舟沢村と馬籠村が合併し、神坂村が発足しました。
1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、神坂村は単独で自治体を形成しました。

昭和

1957年（昭和32年）3月18日：村議会において、岐阜県中津川市との越県合併が決定されました。
1958年（昭和33年）
10月14日：自治庁（現在の総務省）の裁定により、馬籠の区域が山口村に編入されました。
10月15日：湯舟沢の区域が岐阜県中津川市に編入され、同日をもって神坂村は廃止されました。

平成

2005年（平成17年）2月13日：山口村も中津川市に編入され、旧神坂村の区域全体が中津川市に所属することになりました。

現在

神坂村は消滅しましたが、その名は地域の一部として残っており、歴史を物語る重要な地名として、その記憶が継承されています。

関連項目

長野県の廃止市町村一覧

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