神奈川県道308号辻堂停車場辻堂線

神奈川県道308号 辻堂停車場辻堂線

神奈川県道308号辻堂停車場辻堂線（かながわけんどう308ごう つじどうていしゃじょうつじどうせん）は、神奈川県藤沢市内のみを走行する、総延長約2.3キロメートルの一般県道です。

この路線は、東海道本線の辻堂駅前を起点とし、南へ向かって相模湾岸の国道134号に至る交通軸としての役割を担っています。都市部にある駅と、海岸部を結ぶアクセス道路として、地域住民や観光客にとって重要な存在です。

概要

総延長: 約2.3 km
起点: 神奈川県藤沢市 辻堂神台一丁目交差点（辻堂駅周辺）
終点: 神奈川県藤沢市 浜見山交番前交差点（国道134号接続）

歴史

この道路の歴史は古く、かつては牛車がやっと通れる程度の細道でした。

大きな転換期を迎えたのは昭和初期です。1935年（昭和10年）8月24日には、当時の国道1号（現在の神奈川県道44号伊勢原藤沢線）と、新たに整備された湘南海岸道路（現在の国道134号）を結ぶ神奈川県道辻堂線の一部として開通しました。開通に先立つ8月21日には、「昭和通り」と名付けられたこの道の開通記念式典が盛大に行われています。

その後、都市計画の進展に伴い、道路の整備が進められました。1989年（平成元年）12月28日から1995年（平成7年）3月31日にかけては、藤沢都市計画道路事業三・五・五号辻堂停車場辻堂線として、神奈川県による本格的な都市計画事業が施行され、現代の道路としての機能が確立されました。

通称

地元では、いくつかの通称で呼ばれ親しまれています。

昭和通り: 1935年の開通時に名付けられた歴史ある通称です。
サーファー通り: 辻堂駅方面から辻堂海岸へ向かうルートであることから、サーファーや海岸利用者によく使われる呼称です。

経路および交差道路・鉄道路線

本路線は神奈川県藤沢市を縦断します。

湘南辻堂地下道: 東海道本線と立体交差しています。辻堂駅北口と南口を結ぶ主要な地下道です。
浜見山交差点: 神奈川県道30号戸塚茅ヶ崎線と接続します。
浜見山交番前交差点: 終点であり、国道134号と接続します。この交差点付近が相模湾岸となります。

沿線の主な施設・地理

路線の沿線には、地域のランドマークとなる施設や自然環境が見られます。

辻堂駅: 東海道本線の駅。路線の起点付近に位置し、南北の交通拠点となっています。
湘南工科大学: 工学系の私立大学。
湘南工科大学附属高等学校: 湘南工科大学の附属高校。
辻堂海浜公園: 終点付近にある広大な県立公園。プールや交通公園などの施設があり、多くの利用者で賑わいます。
* 辻堂海岸: 相模湾に面した海岸線。サーフィンなどのマリンスポーツが盛んなエリアです。

神奈川県道308号辻堂停車場辻堂線は、歴史を経て現代の交通を支え、駅と海を結ぶ道として、藤沢市の重要な動脈の一つとなっています。

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