神奈川県道70号秦野清川線

神奈川県道70号秦野清川線

神奈川県道70号秦野清川線は、秦野市名古木交差点を起点とし、愛甲郡清川村宮ヶ瀬北原交差点を終点とする、全長約30kmの主要地方道です。この道路は、丹沢の山間部を縫うように走り、変化に富んだ景観が楽しめます。

概要

起点: 神奈川県秦野市落合・曽屋
終点: 神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬
路線延長: 約30km

路線状況

起点と終点付近は2車線ですが、大部分は1 - 1.5車線と道幅が狭く、対向車とのすれ違いが難しい区間が多く存在します。神奈川県の南北を結ぶ道路としては最西端に位置し、山岳地帯を通過します。冬季は路面凍結の恐れがあるため、チェーン規制が実施される場合があります。

秦野方面からヤビツ峠までは、主に丹沢登山者向けの路線バスが神奈川中央交通西によって運行されています。秦野から蓑毛までは市街地や農地が広がり、丹沢の山並みを一望できる開けた景色が楽しめます。蓑毛より先は山林に入り、道幅が狭くなるため、バスには添乗員が乗車することがあります。沿道は木々に囲まれ、標高が上がるにつれて、菜の花台の展望台などから秦野盆地や相模湾を見渡せる絶景スポットが点在しています。

ヤビツ峠から札掛付近を経て宮ヶ瀬湖方面へ向かう区間は、さらに道幅が狭くなります。交通量が増加する休日や連休期間中は、渋滞が発生しやすいので注意が必要です。宮ヶ瀬湖完成以前には、この区間にも路線バスが運行されていました。

2019年10月の令和元年東日本台風では、斜面崩壊や路面損壊などの被害が複数箇所で発生し、札掛橋から宮ヶ瀬北原交差点までの区間が通行止めとなりました。2020年5月29日に一部区間の通行止めが解除されたものの、約7kmの区間が依然として通行止めとなっていましたが、2021年7月30日に約1年10ヶ月ぶりに全線開通しました。ただし、この復旧は仮復旧であったため、2022年11月より再度全面通行止めとして復旧工事を行い、2023年3月27日に全面開通となりました。

通称

宮ヶ瀬レイクライン
丹沢林道（未舗装時代の呼称）

道路施設

中丸橋 - 中丸沢
富士見橋
護摩屋敷橋
旭橋
門戸口橋
常世橋
札掛橋 - 布川、1967年架設、全長21m、幅員6.0m
吉田橋
大洞橋
大洞トンネル - 1994年3月竣工、全長50.4m、幅8m、高さ5.75m
塩水トンネル - 1935年竣工、全長21.4m、幅員3.8m、高さ3.7m
塩水橋 - 本谷川、1961年架設、全長18m、幅員6.0m
桶小屋橋 - 桶小屋沢、1961年架設、全長9m、幅員6.0m
青宇治橋 - 青藤沢、1972年架設、全長20m、幅員7.5m
釜田川橋 - 1988年架設、全長99m、幅員8.8m
吹風トンネル - 1987年竣工、全長244m、幅員6m

地理

通過する自治体

神奈川県
秦野市 - 愛甲郡清川村

交差する道路

国道246号（名古木交差点）
羽根林道（羽根に至る）
表丹沢林道（水無川暗闇橋附近に至る）
境沢林道（薬研沢出合へ至る）
唐沢林道（物見峠を経て煤ヶ谷へ至る）
本谷林道・塩水林道（キューハ沢出合・堂平へ至る）
神奈川県道64号伊勢原津久井線（宮ヶ瀬北原交差点）

峠

* ヤビツ峠

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