神尾光臣

神尾光臣

神尾光臣は、1855年2月27日に信濃国諏訪郡岡谷村、現在の岡谷市で誕生し、1927年2月6日に亡くなった日本の陸軍軍人であり、華族でもあります。彼は陸軍の幹部として、特に第一次世界大戦中の青島攻略での指揮官として名を馳せました。

経歴

神尾光臣は諏訪藩士・神尾平三郎の次男として生まれ、1874年に陸軍教導団に入団しました。2年後に卒業し、陸軍歩兵軍曹に任官します。1877年には西南戦争に従軍し、戦功により少尉試補に昇進。その後も様々な戦勲を重ね、1882年には陸軍中尉に任命されています。

彼は1882年から参謀本部出仕として清国に渡り、その後も陸軍のさまざまな役職を歴任。1890年代中頃には日[[清戦争]]などの重要な戦闘に参加します。1895年に中佐に昇進し、1897年には大佐となり近衛歩兵第3連隊長に就任しました。

1904年から1905年にかけては、日露戦争に関連するさまざまな戦略的な役割を担い、陸軍少将に進級します。特に、1908年には陸軍中将に昇進し、第9師団長を任命されました。1912年には第18師団長に就任し、1914年の第一次世界大戦では青島攻略を指揮し、見事な勝利を収めます。

その後、彼は青島守備軍司令官に任命され、東京都の東京衛戍総督も務めました。1916年には陸軍大将に昇進し、翌年には男爵の爵位を授けられ華族に列せられます。彼は1917年には予備役に入り、1925年までその地位を保持し続けました。

栄典

神尾光臣はその軍事的な功績により、多くの栄典を受けています。正六位から始まり、最終的には従二位にまで到達しました。また、多数の勲章を受け取り、特に勲一等瑞宝章や旭日大綬章などが有名です。外国では二等赤鷲勲章やフランツ・ヨーゼフ勲章の大十字章なども授与されています。

家族

私生活では、妻のまつは元松本藩士・江崎政国の長女であり、彼と間に3人の子供をもうけました。長女の愛は八十島樹次郎と結婚し、次女の安子は作家・有島武郎に嫁ぎました。長男の神尾毅一は1931年に亡くなり、家族は有島武郎の三男・行三が継いでいます。三女の龍子は多湖實夫と結婚しました。

神尾光臣の人生は、軍人としての栄光と華族としての地位の両方を兼ね備えた、明治から昭和へかけての日本の歴史に刻まれたものでした。彼の功績は後世に受け継がれ、今日でもその影響を感じることができます。

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