神戸震災復興記念公園

神戸震災復興記念公園（みなとのもり公園）：神戸の復興と未来を繋ぐ憩いの場

神戸震災復興記念公園、愛称「みなとのもり公園」は、神戸市中央区新港地区に広がる、緑豊かな都市公園です。阪神・淡路大震災からの復興を象徴するこの公園は、JR貨物神戸港駅の跡地を再利用し、2010年1月17日に開園しました。神戸の中心地である三宮駅から南へ約600mというアクセスの良さが魅力です。

公園の広さ約5.6haの敷地内には、多目的芝生広場が中心となっており、その周囲にはスポーツ広場、イベント広場、そして管理棟であるパークセンターなどが配置されています。多目的芝生広場は、その名の通り、様々な用途に対応できるよう設計されており、広々とした空間で、ピクニックやスポーツ、イベントなど、自由に利用できます。

多様な施設と防災への配慮

園内には、多目的芝生広場の他に、ニュースポーツ広場（スケートボード、インラインスケート、BMX、バスケットボールコートなど）、エントランス広場、語り継ぎ広場、展望の丘など、多様な施設が整備されています。特に、展望の丘からは神戸港や市街地の美しい眺望を楽しむことができます。

公園の設計においては、防災への配慮も欠かせません。多目的芝生広場の地下には雨水貯留槽が設置され、広場の地面自体はヘリコプターの着陸や災害時の避難場所として利用できるようになっています。また、緊急用仮設トイレの設置や、展望の丘地下倉庫の確保など、災害発生時の対応を想定した防災設備が整えられています。

アクセスと周辺環境

公園へのアクセスは非常に良好です。最寄りのポートライナー貿易センター駅から徒歩1分という近さです。JR神戸線、阪急神戸本線、阪神本線、神戸市営地下鉄西神・山手線、神戸市営地下鉄海岸線など、三宮駅からのアクセスも容易です。

公園周辺には、神戸商工貿易センタービル、神戸税関、旧国立生糸検査場、神戸ポートターミナル、小野浜公園、第3突堤、神戸ポートオアシス、神戸三宮フェリーターミナルなど、神戸の経済活動や歴史を語る上で重要な施設が数多く存在しています。

歴史と未来への展望

この公園の建設地は、かつてJR貨物神戸港駅があり、震災前にはオリックス・ブルーウェーブ（現オリックス・バファローズ）の本拠地となるドーム球場建設が計画されていた場所です。しかし、震災を機に計画は変更され、現在の公園へと生まれ変わりました。この公園は、震災からの復興を象徴するだけでなく、神戸の未来に向けて、人々が集い、交流し、憩える場所として、重要な役割を果たしています。緑豊かな空間と充実した施設、そして防災への配慮が融合したみなとのもり公園は、神戸市民にとってかけがえのない存在となっています。

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