神田正種

生涯

神田正種は、1890年（明治23年）に愛知県で生まれ、佐枝種永の次男として生を受けました。その後、神田正富陸軍中佐の養子となり、軍人の道を歩むことになります。

台北師範学校附属中学校、熊本陸軍地方幼年学校、中央幼年学校を経て、1911年（明治44年）5月に陸軍士官学校（23期）を卒業。同年12月に歩兵少尉に任官し、歩兵第18連隊に配属されました。その後、1919年（大正8年）11月には陸軍大学校（31期）を卒業。

軍歴

参謀本部付勤務、参謀本部員（ロシア班）、浦塩派遣軍司令部付、関東軍司令部付（南満州鉄道ハルピン事務所）などを歴任。その後、歩兵第39連隊大隊長、朝鮮軍参謀、陸大専攻学生、トルコ大使館付武官、参謀本部員（ロシア班長）兼陸大教官、参謀本部課長、歩兵第45連隊長、教育総監部第1課長などを経て、1938年（昭和13年）7月に陸軍少将に進級しました。

教育総監部第1部長、参謀本部総務部長を歴任し、1941年（昭和16年）3月には陸軍中将へと昇進。同年4月1日から1945年（昭和20年）4月1日まで、第6師団長を務めました。太平洋戦争では、第6師団長としてブーゲンビル島の戦いに従軍し、激戦を指揮しました。

1945年（昭和20年）4月には第17軍司令官に任命され、終戦を迎えました。

戦後

1947年（昭和22年）3月に復員しましたが、BC級戦犯容疑で起訴されました。1948年（昭和23年）1月31日には公職追放の仮指定を受け、同年11月には禁固14年の判決が下されました。1952年（昭和27年）8月に釈放されています。

釈放後、1965年（昭和40年）10月24日には、ソロモン群島方面からの帰還兵で構成された戦友会設立に尽力し、全国第17軍ソロモン会（現：全国ソロモン会）の初代会長に就任。戦没者の慰霊事業と遺骨収集に尽力しました。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章
1941年（昭和16年）12月9日 - 満州帝国：建国神廟創建記念章

参考資料

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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