神鋼造機

神鋼造機株式会社について

神鋼造機株式会社（しんこうぞうき、英：SHINKO ENGINEERING CO., LTD.）は、日本の重機械メーカーで、岐阜県大垣市本今町に本社を構えています。1943年に神戸製鋼所大垣工場を母体として設立され、1950年には法人として独立を果たしました。これまでに多くの重要な製品を世に送り出し、日本の鉄道や発電インフラの一翼を担ってきました。

歴史

同社の歴史は、1943年に遡ります。当時は神戸製鋼所の一部であり、1950年に財閥解体の影響を受けて独立企業となりました。設立以降、特に1950年代からは、気動車用ディーゼルエンジンや変速機の製造に注力し、これらは日本国有鉄道（国鉄）に公式に採用されました。多くの国鉄時代の気動車が、同社の製品を搭載して運行されていたことでも知られています。

1961年には大阪証券取引所および名古屋証券取引所市場第二部に上場し、1964年には現在の社名「神鋼造機株式会社」に変更されました。しかし、2004年には証券取引所から上場廃止となりました。これに伴い、同社は上場会社としての運営から撤退し、より柔軟な経営を目指しました。

事業内容

神鋼造機の主な事業には、コジェネレーション（ディーゼルエンジンやガスエンジン）、発電機、移動電源車、変速機、試験機などが含まれます。特にコジェネレーションシステムは、エネルギー効率の向上に寄与しており、企業や公共施設での利用が増えています。また、同社はミニショベルの製造事業をコベルコ建機株式会社に譲渡しましたが、依然として多様な製品の供給を行っています。

海外展開も進めており、2011年にはベトナムに営業拠点を設立しました。さらに、2017年にはベトナムに現地法人を設立し、アジア市場でのプレゼンスを高めました。

事業所

神鋼造機の事業所は日本国内各地に点在し、本社は岐阜県大垣市にあります。営業本部は東京都品川区に位置し、大阪支社、札幌営業所、名古屋営業所、中部営業所、九州営業所などが必要に応じて展開されています。各拠点は、地域のニーズに応じた営業やサポートを提供しています。

さらに深く

また、昭和40年代まで同社の関連業務として、近鉄養老線の美濃青柳駅から神鋼造機へ向かう貨物引込み線が存在し、大垣駅経由での貨物輸送が行われていました。現在でもその名残を見ることができ、地域との連携が感じられます。

このように、神鋼造機株式会社は日本の重機械業界において重要な役割を果たしてきました。今後も新たな技術や製品を通して、持続可能な社会の構築に寄与していくことが期待されています。

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