秋元耕成

秋元 耕成（あきもと こうせい）

地方競馬の舞台で長年にわたり活躍を続ける騎手、秋元耕成は、1980年8月18日に生を受けました。現在は南関東の浦和競馬場、横山保厩舎に所属しています。かつて上山競馬場で騎乗していた際には、「ドーベルマン秋元」というユニークな愛称でも親しまれていました。

騎手キャリアの始まりと益田での活躍

秋元騎手が地方競馬の騎手免許を取得したのは、1999年3月31日のことでした。キャリアをスタートさせたのは、島根県にあった益田競馬場、岡崎淳耀厩舎です。初陣は同年4月3日、第1回益田競馬初日の第2レース。アラ系D級一般戦にカミサママンションで臨み、7頭立ての5番人気で4着という結果でした。初勝利を挙げたのは、そのわずか2週間後となる4月17日、第1回益田競馬5日目の第7レースでのことです。このサラ系一般戦でギョクトーサンに騎乗し、7頭立ての1番人気に応えて見事優勝を果たしました。

益田競馬場での活躍は続き、2000年8月15日にはキャリア初の重賞制覇を達成します。第7回益田競馬5日目のメインレース、第52回日本海特別において、ノアに騎乗し8頭立ての2番人気で勝利を掴みました。この年は、地方競馬通算100勝という節目の記録も樹立しています。

競馬場廃止と移籍の経験

しかし、秋元騎手のキャリアは平坦なものではありませんでした。所属していた益田競馬場が2002年8月16日をもって開催を終了したため、山形県の上山競馬場へと所属を移すことになります。上山競馬場では「ドーベルマン秋元」のニックネームで知られ、騎乗を続けました。

上山所属時代には、中央競馬での騎乗も経験しています。2003年4月20日、福島競馬場で行われた第1回福島競馬6日目の第10レース、滝桜賞（500万下）にザオープリンスで出走しました。これが自身にとって初めての中央競馬での騎乗となりましたが、14頭立ての13番人気で13着という結果に終わりました。

再び、秋元騎手は所属競馬場の廃止という転機を迎えます。上山競馬場も2003年11月11日をもってその歴史に幕を下ろしたため、新たな活躍の場を求めて南関東の浦和競馬場へと移籍することとなりました。

浦和での定着と通算記録

浦和競馬場に移籍後も、秋元騎手はコンスタントに騎乗を続け、2004年には地方競馬通算300勝を達成しました。同年10月9日には東京競馬場のプラタナス賞での騎乗が予定されていましたが、台風の影響でレースが11日に順延され、騎乗馬も変更となるという出来事もありました。

地方競馬における彼の通算成績は、2011年12月31日時点で5047戦390勝、2着371回、3着451回となっています。この時点での勝率は7.7%、連対率は15.1%でした。中央競馬での騎乗経験は前述の1戦のみで、勝利はありません。

主な騎乗馬

秋元騎手が手綱を取り、勝利へと導いた主な競走馬には、以下のような馬たちがいます。（一部抜粋）

ノア（2000年 日本海特別）
ユタカガール（2000年 益田優駿）
ホーエイボス（2001年 人麿特別）
ニホンカイマリノ（2002年 日本海特別）
* アウストロ（2024年 ゴールドカップ、2025年 梅見月杯）

益田、上山、そして浦和と、三つの異なる地方競馬場でキャリアを歩み続けた秋元耕成騎手は、その経験を生かし、今日も浦和の地で勝利を目指し騎乗を続けています。

（注記：通算成績や一部の競走結果に関する情報は、特定の時点でのデータに基づいています。）

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