秋濱悠太

秋濱 悠太（あきはま ゆうた）は、2002年5月16日生まれの日本のラグビーユニオン選手である。現在は、国内最高峰リーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属するリコーブラックラムズ東京の一員としてプレーしている。複数のバックスポジションを高いレベルでこなす器用さと、卓越したフットワーク、決定力を持つ選手として、将来を嘱望されている。

幼少期から中学時代

秋濱がラグビーと出会ったのは5歳の時。東京都の練馬ラグビースクールで競技を始めた。早くから頭角を現し、中学3年時には東京都スクール代表チームの一員として、第23回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会（スクールの部）に出場。チームの優勝に貢献し、全国の舞台でその実力を証明した。

高校時代の飛躍

高校は、ラグビー強豪校として全国に名を知られる桐蔭学園高等学校に進学。ここで日本の高校ラグビー界における頂点を極める経験をする。高校2年時の第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会（通称「花園」）では、主要なバックスポジションであるフルバックとして先発出場し、チームを優勝に導いた。この時期には、国の代表育成プログラムにも選ばれ、U17日本代表として第27回日・韓・中ジュニア交流競技会に出場するなど、国際経験も積んだ。高校3年時には、節目の大会となった第100回花園にセンターとして先発出場。チームは2年連続の優勝を達成し、秋濱自身もその中心選手として活躍が認められ、大会の優秀選手の一人に選ばれた。高校時代の活躍は、将来の日本ラグビーを担う逸材としての評価を確固たるものにした。

明治大学での成長

高校卒業後、秋濱は名門・明治大学ラグビー部へとその舞台を移す。大学1年時からチームの戦力として期待され、関東大学春季大会ではウイングとして先発出場し、大学での公式戦デビューを飾った。2年時には、秋に行われる関東大学対抗戦、そして年末年始の風物詩である全国大学ラグビーフットボール選手権大会といった重要な大会において、全ての試合で先発メンバーに名を連ね、攻守にわたってチームを牽引。不動のレギュラーとしての地位を確立した。3年時には、フルバックとしても起用される機会があり、そのユーティリティ性をさらに高めた。大学4年時の2024年4月には、若手選手の育成を目的としたJAPAN XV（U20日本代表選手が中心だが、秋濱はオーバーエイジ枠で参加）に招集され、ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024に出場。国際大会での経験を積み、チームの優勝に貢献した。大学での最終シーズンとなる4年時も、秋の関東大学対抗戦から大学選手権にかけて、主に13番センターとして先発出場。チームのベスト4進出に貢献するなど、大学ラグビーでのキャリアを充実した形で締めくくった。

プロキャリアへ

大学での目覚ましい活躍を経て、秋濱はプロフェッショナルの世界へと歩みを進める。2025年1月27日、ジャパンラグビーリーグワンに所属するリコーブラックラムズ東京が、2025年度の新加入選手として秋濱の入団を正式に発表した。同年3月に明治大学を卒業する予定であり、大学で培った経験と実力を携え、プロ選手として新たな挑戦を開始する。リコーブラックラムズ東京での今後の活躍、そして日本代表入りへの期待も高まっている。

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