秋田県立男鹿水族館

秋田県立男鹿水族館GAOについて

秋田県男鹿市戸賀塩浜に位置する男鹿水族館GAOは、男鹿半島の自然に囲まれた水族館です。通称「男鹿水族館GAO」として親しまれており、第三セクターの株式会社男鹿水族館が管理・運営を行っています。

リニューアルと新たなスタート

2002年、老朽化のため閉館した秋田県立男鹿水族館は、2003年に第三セクター方式で運営会社が設立され、大規模なリニューアルを経て、2004年7月に男鹿水族館GAOとして新しくオープンしました。このリニューアルには、西武グループのノウハウが導入され、魅力的な水族館へと生まれ変わりました。

開業前には映画『釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?|釣りバカ日誌15_ハマちゃんに明日はない!?』のロケ地となり、その影響もあり、開業当初は多くの来館者で賑わいました。

リニューアル前の男鹿水族館

1967年に秋田県企業局によって設立された旧男鹿水族館では、秋田県近海に生息する魚類やカワウソ、ペンギンなど、300種類以上の水生生物が展示されていました。1969年には昭和天皇、香淳皇后が来館されるなど、歴史ある水族館でした。

1972年には、日本では初めてワニ（パナマメガネカイマン）の繁殖に成功するという偉業も成し遂げています。しかし、1983年の日本海中部地震では津波の被害を受け、観光客が犠牲になるという悲劇も経験しました。

主な展示

男鹿水族館GAOでは、以下のような魅力的な展示が楽しめます。

サンゴ大水槽: 色鮮やかなサンゴ礁とそこに生息する熱帯魚たちを観察できます。
男鹿の海大水槽・水中トンネル: 男鹿の海を再現した大水槽では、まるで海中を散歩しているかのような体験ができます。
ホッキョクグマ: 東北地方日本海側で唯一、ホッキョクグマを飼育しており、そのダイナミックな姿は来館者の人気を集めています。
ペンギン: 愛らしいペンギンの姿を間近に見ることができます。
3Dシアター: 海の世界を体験できる3Dシアターで、迫力満点の映像を楽しめます。

ホッキョクグマ「豪太」と「ミルク」

GAOの目玉であるホッキョクグマは、当初、カナダからの導入を予定していましたが、動物愛護団体の抗議により頓挫しました。しかし、2005年にはオーストラリアの水族館の協力を得て、ロシアからオスの仔グマ「豪太」がやってきました。

豪太の飼育環境は、自然に近い状態を再現しており、専門家からも高い評価を得ています。2006年からは、夏バテ対策として日本初の人工降雪機が設置されました。

2011年には、豪太との繁殖を目指し、釧路市動物園からメスの「クルミ」が貸し出され、2012年12月には待望の赤ちゃんが誕生しました。2013年5月には一般公開され、名前は「ミルク」と名付けられました。このミルクの自然生育は、国内初となる快挙です。

入館料金とアクセス

入館料金は以下の通りです。

大人: 1,100円
小・中学生: 440円
幼児: 無料

アクセスは、鉄道、バス、航空、車など様々な方法があります。

鉄道・バス: JR男鹿線男鹿駅または羽立駅から路線バスを利用し、乗り換えてアクセスします。
航空: 秋田空港からリムジンバスで秋田駅へ。その後、JR男鹿線を利用します。
* 車: 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約70分。秋田市内からは、国道101号線などを利用してアクセスできます。

駐車場は、遊覧船発着所側に130台、山側に500台が用意されています。

その他

GAOの近隣には、男鹿半島ならではの観光スポットも点在しています。水族館と合わせて男鹿半島観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

男鹿水族館GAOは、海の魅力と生物の多様性を感じられる場所です。ぜひ、足を運んでみてください。

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