秋田県道56号秋田天王線

秋田県道56号秋田天王線は、秋田市と潟上市を結ぶ主要地方道であり、地域住民の生活や経済活動を支える重要な役割を担っています。以下に、その詳細な情報を示します。

概要

秋田県道56号秋田天王線は、秋田市下浜羽川で国道7号から分岐し、JR下浜駅前を経由して再び国道7号と合流します。その後、秋田市浜田滝の下で再び分岐し、JR羽越本線新屋駅付近を通過、秋田大橋で雄物川を渡り、茨島交差点で国道13号に接続します。

茨島交差点から国道7号との交点までは「新国道」と呼ばれる区間があり、秋田市の中心部を南北に縦断します。臨海道路入口交差点で再び国道7号に合流し、秋田市飯島道東の北港入口交差点で国道7号から西へ分岐、日本海沿いを北上し、道の駅てんのう付近で国道101号に合流します。

この路線は、起点付近では秋田砂丘の林間を、秋田港以北では日本海の砂浜海岸沿いを通り、それ以外の区間は市街地を通るという、多様な景観を楽しめるのが特徴です。

路線データ

総延長：36.5 km
実延長：31.3 km
起点：秋田県秋田市下浜羽川字上野（国道7号交点）
終点：秋田県潟上市天王字蒲沼（国道101号交点）
未供用区間：なし

歴史

この路線は、いくつかの変遷を経て現在の形になっています。

1993年：県道新屋土崎港線の一部と県道秋田男鹿線の一部が主要地方道秋田天王線に指定
1994年：県道新屋土崎港線と県道秋田男鹿線の主要地方道の区間が秋田天王線として秋田県道に認定
2002年：国道101号バイパス開通に伴い終点位置を変更
2003年：秋田市浜田字滝ノ原から同市川元開和町まで開通
2013年：秋田県立大学南側の支線が供用開始
2014年：支線の一部が供用開始
2014年：経路を1本化し、支線を区域除外
2022年：秋田市下浜羽川字上野から秋田市浜田字滝の原の区間が区域追加・供用
2022年：秋田市飯島字古道下川端から上新城中字南波掛の区間が区域追加
2022年：国道7号下浜道路に並行する旧道が秋田県に移管

路線状況

この路線は、以下の都市計画道路と一部重複しています。

新屋土崎線
大浜上新城線

また、秋田港と秋田北ICを結ぶ秋田港アクセス道路（都市計画道路名：3･6･13号大浜上新城線）としてバイパスが建設されています。

別名・愛称

この路線のうち、国道7号の旧道にあたる区間の一部は「新国道」として親しまれています。新国道と呼ばれる区間は、山王十字路から土崎臨海十字路交差点、または茨島交差点から土崎臨海十字路交差点とされています。この愛称は、1974年に秋田北バイパスが開通し当路線が国道7号の指定を解除された後も、広く使われ続けています。

重複区間

秋田県道65号寺内新屋雄和線（秋田市浜田館ノ丸・大森山動物園交差点 - 秋田市新屋表町・新屋駅入口交差点）
国道7号・国道101号・国道285号（土崎港南一丁目・臨海道路入口交差点 - 秋田市飯島道東・北港入口交差点）
国道7号（秋田市下浜羽川字上野 - 秋田市下浜桂根字浜田）

道路施設

道の駅：あきた港（国道7号重複区間）、てんのう（終点付近）
橋梁：秋田大橋（雄物川）、秋田小橋（旧東北肥料専用線跡）、旭橋（旭川）、草生津川橋（草生津川）、相染跨線橋（奥羽本線貨物支線、国道7号重複区間）

沿線の主な施設

JR羽越本線 下浜駅・桂根駅
桂浜海水浴場
大森山公園（大森山動物園）
秋田市西部市民サービスセンター
JR羽越本線 新屋駅
秋田市立秋田西中学校
イオンタウン茨島パワーセンター
秋田県庁
秋田市役所
秋田銀行本店
秋田中央郵便局
新国道モール
秋田県立秋田中央高等学校
土崎ショッピングセンター（イオン土崎港店）
秋田臨港警察署
秋田市北部市民サービスセンター
JR奥羽本線 土崎駅・上飯島駅
秋田港
東北電力秋田火力発電所
秋田県立大学
出戸浜海水浴場
JR男鹿線 出戸浜駅
* 潟上市役所

秋田県道56号秋田天王線は、これらの施設へのアクセスを支えるとともに、地域間の連携を強化する重要な役割を果たしています。

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