秦真次

秦真次（はた しんじ）の生涯

秦真次は1879年4月6日に生まれ、1950年2月24日に亡くなった日本の陸軍軍人であり、神職としても知られています。彼の最終階級は陸軍中将で、その経歴は多岐にわたります。

初期の経歴

秦真次は福岡県の旧小倉藩典医・秦真吾の長男として育ちました。教育を受けたのは豊津中学校から始まり、次いで成城学校、さらに陸軍幼年学校に進みました。彼は1900年に陸軍士官学校を卒業し、翌年6月に歩兵少尉に任官しました。最初の配属先は歩兵第46連隊でした。

日露戦争とその後

1904年、秦は日露戦争に参加し、戦争の末期にあたる1905年には第1軍兵站監部の副官に就任しました。その後、陸軍大学校を卒業し1910年に参謀本部員となり、そのキャリアを進めていきます。

陸軍大学校卒業後の昇進

1913年11月には歩兵少佐に昇進し、翌年にはオーストリア大使館付武官補佐官として海外経験を積みました。さらには歩兵第70連隊の大隊長を経て、1918年には歩兵中佐に進級し、同連隊に戻りました。

高位のポジションへ

1918年12月には陸軍兵器本廠附となり、初代陸軍省新聞班長も務めました。1922年には歩兵大佐に昇進し歩兵第21連隊長に就任。その後も多くの重要なポジションを歴任し、1926年には陸軍少将に進級しました。

教官としての役割

1927年7月からは陸軍大学校の教官となりつつ、様々な軍司令部での活動を行い、1931年には陸軍中将に昇進して東京湾要塞司令官に着任しました。その後も兵器本廠付や憲兵司令官などの役職を経験し、1934年には第2師団長として任命されます。

軍人としての退役と神職への転身

1935年には待命となり、翌年には予備役に編入されました。1937年には神宮皇學館の研究生となり、後に神職の道へと進みました。戦後の1947年には公職追放の仮指定を受けることとなります。

栄典と勲章

秦真次はその生涯において多くの栄典を受けました。1901年には正八位、1910年には従六位、1935年には従三位に昇進しています。また、1929年には勲二等瑞宝章、1940年には紀元二千六百年祝典記念章が授与されるなど、その業績は高く評価されています。

関連情報と参考文献

彼の生涯に関して知りたい方は、秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』や福川秀樹の『日本陸軍将官辞典』などの文献を参考にすると良いでしょう。さらに、外山操編の『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』でも詳細が紹介されています。

秦真次の人生は、戦争の激動の中で多大な業績を残し、また神に仕える者として新しい道を歩んだ意義深いものでした。

もう一度検索