程潜

程潛（ていせん）について

程潛は、中国の歴史において重要な役割を果たした軍人であり政治家です。彼は中華民国及び中華人民共和国においてその名を知られています。程の生涯は、日本留学を経て、辛亥革命への参加、さらには数々の戦争への従事を通して展開されました。彼の本名は程潛で、字は頌雲です。

日本留学と辛亥革命

程は湖南省に生まれ、幼少期から優れた学業成績を収めました。16歳で秀才となり、その翌年長沙で学び始めますが、翌年からは軍人の道を志し、湖南武備学堂にて学びました。1904年からは日本へ留学し、東京振武学校に進学。ここで多くの志士と出会い、革命運動に身を投じていきました。特に孫文（孫中山）との出会いが彼の人生に大きな影響を与えます。

1911年の辛亥革命では、故郷に戻っていた程は漢口に急行し、「漢陽の戦い」に参加。革命後は湖南省での重要なポジションにつきましたが、二次革命で敗れ、日本に亡命します。この時期、早稲田大学で学びながら、同士と共に欧事研究会を設立しました。

孫文の指導下での活動

程は帰国後、護国戦争を経て少しずつ昇進し、湖南軍の総司令に就任。袁世凱の勢力を撃破し、短期間で長沙に入城しますが、その後の政治状況に不満を持ち、再び上海へ移ります。1917年、孫文が護法運動を開始すると、程は湖南で指揮を執り、多くの戦闘を経験しましたが、やがて省勢力から圧迫を受けて上海へ逃れることとなります。

北伐と南京事件

1925年には国民政府の一員として活動し、北伐へと進攻します。1927年、南京を攻略した際、外国の領事館等を攻撃した結果、国際問題を引き起こして、程は一時的に指揮官から外されました。

その後、蔣介石の反共路線を支持し、再び重要な役職に任命されますが、内部対立により、またしても権力を失います。

日中戦争と後の活動

日中戦争勃発後、程は大きな戦区を任され、重要な戦闘に参加。この戦争が終わった後、彼は中華民国副総統選挙に立候補するも、李宗仁に敗れます。しかし、彼は再び長沙綏靖公署の主任に就任し、湖南省政府の主席として政治的な役割を果たしました。1949年、国共内戦の中で共産党側に転じ、起義を宣言しました。

中華人民共和国での役割と晩年

中華人民共和国成立後、程潜は中央政府にて高い地位に就き、湖南省省長や国防委員会副主席等を歴任しました。1968年に北京市で亡くなるまで、彼の公共奉仕は国家に多大な影響を与え続けました。

程潜は87年の生涯を通じて、数々の歴史的事件に関与し、その活動は中国の近代史に深く刻まれています。

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