稲荷町駅 (富山県)

稲荷町駅について

稲荷町駅は、富山県富山市の稲荷町四丁目に位置する富山地方鉄道の駅で、駅番号はT02です。近年この駅は地元住民をはじめ、多くの利用者に便利な交通手段として重宝されています。

駅の歴史

稲荷町駅の起源は1914年に遡ります。12月6日には、富山軽便鉄道の富山駅と笹津駅を結ぶ区間が開業しました。翌年の1915年には、富山軽便鉄道が富山鉄道に名称を変更しました。その後、1931年には富山電気鉄道の新たな区間が開通し、当駅が設立されました。この時、駅舎は富山鉄道と富山電気鉄道が共同で使用する形で整備されました。

1933年には富山鉄道が解散し、その翌年には陸上交通事業調整法に基づいて富山県交通の大統合が実施されました。この結果、富山地方鉄道が設立され、当駅もその一部として新たな運行が始まります。1969年には路線の名称が変更され、不二越線として運行されるようになりました。

駅の構造

稲荷町駅は、相対式ホームが2面2線と単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。駅には駅員が常駐しており、利用者のサポートが行われています。駅舎は木造で温かみのあるデザインが特徴です。また、駅の東側には稲荷町テクニカルセンターがあり、ここでは車両の定期検査や修繕作業の他、冷房化改造なども実施されています。

利用状況

富山県統計年鑑によると、2018年度の稲荷町駅における1日平均乗車人員は557人でした。近年も乗降人員は安定しており、地域に根ざした駅としての役割を果たしています。

駅周辺

駅の周囲には、稲荷公園や越中稲荷神社など、地域の魅力を感じられるスポットがあります。特に稲荷公園は、旧燐化学工業の工場跡地に作られた公園で、地元の人々が憩いの場として利用しています。また、国道41号や富山県立中央病院といった重要な施設も近接しており、利便性が高いエリアです。ショッピングセンターや飲食店も軒を連ねているため、訪れる人々にとって便利な場所となっています。

近隣の駅

稲荷町駅は、富山地方鉄道の本線と不二越・上滝線の交差点に立地し、隣接する駅には電鉄富山駅や新庄田中駅があります。これにより、他の地域へのアクセスもスムーズです。

最後に

稲荷町駅はその歴史や地域のアメニティに支えられながら、地元住民にとってなくてはならない交通の要所として、今後もその役割を担い続けていくでしょう。

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