稲葉四郎

稲葉四郎

稲葉四郎（いなば しろう）は、1885年（明治18年）12月15日に大阪府で生まれ、1948年（昭和23年）3月13日に没した、日本陸軍の軍人です。最終階級は陸軍中将。

生涯

大阪陸軍地方幼年学校、中央幼年学校を経て、1905年（明治38年）11月に陸軍士官学校（第18期）を卒業。翌年6月に騎兵少尉に任官し、騎兵第4連隊に配属されました。その後、1912年（大正元年）11月には陸軍大学校（第24期）を卒業しています。

1913年（大正2年）12月、陸軍省軍務局付となり、騎兵第4連隊中隊長、第15師団参謀、参謀本部員、中国政府への応聘、陸軍[[騎兵学校]]教官、軍務局課員などを歴任しました。1925年（大正14年）11月からは一年間、陸軍大学校専攻学生として学びました。

1926年（大正15年）12月に騎兵監部員となり、フランスへの出張、騎兵第16連隊長を経て、1929年（昭和4年）8月に騎兵大佐に昇進。1930年（昭和5年）12月には騎兵監部員に再任し、騎兵学校教育部長、同校幹事を経て、1934年（昭和9年）3月に陸軍少将に進級しました。

1935年（昭和10年）3月、騎兵第4旅団長として満州に赴任。その後、騎兵学校長を経て、1937年（昭和12年）8月には陸軍中将に進み、騎兵集団長に就任しました。同年12月には第6師団長に親補され、武漢作戦などに参加しました。1939年（昭和14年）12月には東京防衛司令官、1940年（昭和15年）8月には東部軍司令官を歴任し、1941年（昭和16年）10月に待命となり、同年12月に予備役へ編入されました。

1944年（昭和19年）3月から翌年8月まで賀陽宮家別当を務めました。戦後の1947年（昭和22年）11月28日には、公職追放の仮指定を受けています。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

外国勲章佩用允許

1941年（昭和16年）12月9日 - 満州帝国：建国神廟創建記念章


稲葉四郎は、騎兵科の将校としてキャリアを積み、満州での作戦や第6師団長、東京防衛司令官、東部軍司令官など、重要な役職を歴任しました。その軍歴は、日本陸軍の歴史を語る上で欠かせない一部と言えるでしょう。

参考文献

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
* 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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