窪川町

窪川町（くぼかわちょう）

窪川町は、かつて高知県に存在した町です。2006年3月20日に、大正町、十和村と合併し、新たに四万十町として発足しました。

地理

窪川町は、四万十川流域に位置し、周囲を山々に囲まれた自然豊かな地域でした。合併前は、以下の市町村と隣接していました。

高岡郡：中土佐町、津野町、檮原町
幡多郡：大正町、佐賀町

歴史

窪川町の歴史は古く、町村制が施行された1889年（明治22年）に遡ります。当時の窪川村は、窪川、口神ノ川、中神ノ川、奥神ノ川、檜生原など28の村の区域をもって発足しました。1926年（大正15年）には町制を施行し、窪川町（第一次）となりました。

その後、1948年（昭和23年）には大正町の一部を編入、1955年（昭和30年）には東又村、興津村、松葉川村、仁井田村と合併し、新たに窪川町（第二次）が発足しました。

1950年（昭和25年）には、昭和天皇が戦後巡幸で町内に行幸され、窪川中学校校庭に設けられた奉迎場は、町民の熱烈な歓迎で包まれました。

2006年（平成18年）3月20日、窪川町は大正町、十和村との合併を経て、四万十町となり、その歴史に幕を閉じました。

行政

合併前の最後の町長は、前田哲生氏でした。

教育

窪川町には、以下の教育機関がありました。

高等学校：高知県立窪川高等学校
中学校：窪川中学校、興津中学校
小学校：窪川小学校、仁井田小学校、影野小学校、七里小学校、米奥小学校、丸山小学校、若井川小学校、口神ノ川小学校、川口小学校、家地川小学校、志和小学校、東又小学校、興津小学校

これらの学校は、現在四万十町の教育機関として、地域の子どもたちの成長を支えています。

交通

窪川町は、鉄道とバス路線が整備されており、交通の便が良い地域でした。

鉄道

四国旅客鉄道（JR四国）
土讃線：影野駅 - 六反地駅 - 仁井田駅 - 窪川駅
予土線：若井駅 - 家地川駅
土佐くろしお鉄道
中村線：窪川駅 - 若井駅

バス路線

一般路線バス：高知県交通グループ、有限会社高南観光自動車
高速バス：しまんとブルーライナー（京都市〜大阪市〜窪川町）

道路

一般国道：国道56号、国道381号
道の駅：あぐり窪川

名所・旧跡・観光スポット

窪川町には、四国八十八箇所三十七番札所の藤井山岩本寺や、日本の白砂青松100選に選ばれた小室の浜など、多くの名所・旧跡・観光スポットがありました。

藤井山岩本寺（四国八十八箇所・三十七番札所）
小室の浜（日本の白砂青松100選）
興津小室の浜海水浴場
興津青少年旅行村

これらの観光資源は、現在も四万十町の魅力として、多くの人々を惹きつけています。

参考文献

『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

高知県の廃止市町村一覧

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