竹田宮恒久王

竹田宮恒久王の生涯と功績

竹田宮恒久王（たけだのみや つねひさおう）は、1882年9月22日に誕生し、1919年4月23日に逝去した日本の皇族であり陸軍軍人です。彼は北白川宮能久親王の長男として生まれ、母は光子妃で、後に父の離婚により実母は申橋幸子となりました。恒久王は明治天皇の第6皇女、昌子内親王と結婚し、二人の間には恒徳王と禮子女王という子供が授かりました。

宮家の創設と軍人としての経歴

1906年に竹田宮の称号を賜り、竹田宮家を創設しました。彼は近衛騎兵連隊に所属し、日露戦争にも従軍しました。戦場では伯爵南部利祥騎兵中尉と近接していたという話があるものの、南部中尉が戦死した際にはすでに王は日本に帰国していたため、事実とは異なる伝説となっています。

恒久王は陸軍士官学校を1903年に卒業し、1904年には陸軍騎兵少尉に任命され、その後着実に昇進していきました。1910年には陸軍大学校を卒業し、1913年には大勲位菊花大綬章を受章しています。また、彼の軍歴とともに、栄典としては勲一等旭日桐花大綬章や功五級金鵄勲章も受けており、その功労は多岐にわたりました。

薨去とその影響

1919年に全世界で流行していたスペインかぜのために恒久王は37歳で薨去しました。彼の急逝は皇室にも影響を与え、同月29日に予定されていた皇太子裕仁親王の成年式が5月7日に延期されることとなりました。

竹田宮号の由来

竹田宮の宮号は、京都府の竹田街道から名付けられたものです。このように籍を置く場所の名前を宮号に用いることで、地域との結びつきも示されています。

家族関係と子孫

恒久王は妻の昌子内親王や、子供たちとともに、昭和や平和の時代を生きてきました。恒徳王は1909年に生まれ、1992年まで生存し、禮子女王は1913年から2003年まで生き続けました。彼らの子孫たちは今も日本の歴史に影響を与え続けています。

竹田宮恒久王の生涯は、皇族としての職務や軍人としての栄光、さらには家族との絆によって形作られたものであり、明治から大正にかけての日本の歴史における重要な一ページを刻んでいます。

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