第1教育団

陸上自衛隊 第1教育団の歴史と組織

第1教育団は、陸上自衛隊の教育機関として、1959年（昭和34年）8月13日に武山駐屯地で編成されました。東部方面隊の隷下にあり、多くの自衛官を育成しました。2011年（平成23年）4月21日に東部方面混成団への改編に伴い廃止されるまで、様々な部隊が編成、移駐、改編を繰り返しました。

編成初期

1959年（昭和34年）8月13日の編成当初、第1教育団は以下の部隊で構成されていました。

団本部
第104教育大隊
第105教育大隊
第106教育大隊
第101高射教育隊
第101会計教育隊
第101武器技術教育隊
第101通信技術教育隊
第3陸曹教育隊（新町駐屯地）

部隊の移駐と新編

1960年（昭和35年）には、第105教育大隊が板妻駐屯地へ、第106教育大隊が駒門駐屯地へ移駐し、第3陸曹教育隊も駒門駐屯地へ移動しました。1961年（昭和36年）には、第105教育大隊が再び武山駐屯地に戻りました。1962年（昭和37年）には、第106教育大隊と第3陸曹教育隊の一部を基幹として、第1機甲教育隊が駒門駐屯地に新編され、第3陸曹教育隊は板妻駐屯地へ移駐しました。また、第101通信技術教育隊は朝霞駐屯地へ移駐しました。

組織改編と部隊の廃止

1964年（昭和39年）には第106教育大隊が廃止され、1968年（昭和43年）には婦人自衛官教育隊が朝霞駐屯地で編成され、第1教育団隷下となりました。1969年（昭和44年）には第117教育大隊が武山駐屯地で編成されました。1974年（昭和49年）には第101通信技術教育隊と第101高射教育隊が、1975年（昭和50年）には第101会計教育隊と第101武器技術教育隊が廃止されました。

その後の変遷

1986年（昭和61年）には、駐屯地司令職務が少年工科学校長に移管され、2002年（平成14年）には、第104教育大隊と第105教育大隊が廃止されました。2003年（平成15年）には、婦人自衛官教育隊が女性自衛官教育隊に称号変更し、2005年（平成17年）には、第117教育大隊隷下に第339共通教育中隊が新編されました。

廃止時の編成

2011年（平成23年）4月21日の廃止時の編成は以下の通りです。

第1教育団本部
総務科
訓練科
管理科
第117教育大隊（一般曹候補生・予備自衛官補教育担当）
第117教育大隊本部
第326共通教育中隊
第327共通教育中隊
第331共通教育中隊
第339共通教育中隊
第3陸曹教育隊（板妻駐屯地）
第3陸曹教育隊本部
共通教育中隊
第1普通科教育中隊
第2普通科教育中隊
上級陸曹教育中隊
第1機甲教育隊（駒門駐屯地）
女性自衛官教育隊（朝霞駐屯地）

主要幹部

主要幹部については情報が不足しているため、ここでは割愛します。

廃止された主な部隊

第106教育大隊（駒門駐屯地）：1964年（昭和39年）8月1日廃止
第101通信技術教育隊：1974年（昭和49年）8月1日廃止
第101高射教育隊：1974年（昭和49年）10月1日廃止
第101会計教育隊：1975年（昭和50年）3月26日廃止
第101武器技術教育隊：1975年（昭和50年）8月1日廃止
第104教育大隊：2002年（平成14年）3月27日廃止
第105教育大隊：2002年（平成14年）3月27日廃止

まとめ

第1教育団は、半世紀以上にわたり、陸上自衛隊の教育訓練において重要な役割を果たしました。多くの部隊が編成、移駐、改編を繰り返し、陸上自衛官の育成に貢献しました。その歴史は、陸上自衛隊の変遷と密接に結びついています。

参考資料

陸上自衛隊パーフェクトガイド (2003-2004),P65,学習研究社,ISBN 4056032033
陸上自衛隊 第1教育団 創隊50周年

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