武山駐屯地

武山駐屯地の詳細解説

武山駐屯地は、神奈川県横須賀市に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。旧海軍の武山海兵団を前身とし、現在では海上自衛隊横須賀教育隊、航空自衛隊武山分屯基地と隣接しており、敷地の一部は共有されています。この一体化した駐屯地は、自衛隊の重要な教育訓練拠点としての役割を担っています。

概要

武山駐屯地は、陸上自衛隊東部方面混成団や陸上自衛隊高等工科学校などが所在しています。また、海上自衛隊横須賀教育隊、航空自衛隊武山分屯基地と隣接し、各部隊が連携して活動しています。特に、新入隊員の教育に力を入れており、年間約3,000名もの学生が入居し、基礎教育を受けています。

駐屯地司令は陸上自衛隊高等工科学校長が、分屯基地司令は航空自衛隊中部高射群第2高射隊長が兼務しています。敷地内には、射撃場や高射教育訓練場など、自衛隊の訓練に必要な施設が充実しています。

歴史

陸上自衛隊武山駐屯地

1958年12月1日：武山駐屯地として新設され、武山駐屯地業務隊が新編されました。
1959年8月13日：陸上自衛隊第1教育団と生徒教育隊が新編され、第1教育団長が駐屯地司令に任命されました。

陸上自衛隊武山駐屯地・海上自衛隊横須賀基地武山地区

1959年9月1日：海上自衛隊横須賀教育隊が新編されました。
1960年3月15日：第106教育大隊が駒門駐屯地へ移駐しました。
1963年1月17日：地対空ミサイルナイキ・エイジャックスを装備した第101高射大隊第2中隊が習志野駐屯地で編成されました。
1963年5月：第101高射大隊第2中隊が習志野駐屯地から移駐しました。
1963年8月15日：生徒教育隊が陸上自衛隊少年工科学校に改編されました。

陸上自衛隊武山駐屯地・海上自衛隊横須賀基地武山地区・航空自衛隊武山分屯基地

1964年4月1日：ナイキシステムの航空自衛隊への移管に伴い、航空自衛隊武山分屯基地が発足し、第101高射大隊が第1高射群に、第2中隊が第2高射隊に改編されました。
1971年6月：ナイキAミサイルからナイキJミサイルに換装されました。
1986年3月17日：駐屯地司令職務が第1教育団から少年工科学校に移管されました。
1992年3月31日：第1高射隊がパトリオット部隊に改編され、ペトリオット・システムに換装されました。
2002年3月27日：第31普通科連隊が朝霞[[駐屯地]]から移駐し、第1教育団隷下の第104教育大隊と第105教育大隊が廃止されました。
2008年1月29日：航空自衛隊第1高射群第2高射隊にPAC-3が配備されました。
2010年3月26日：陸上自衛隊少年工科学校が陸上自衛隊高等工科学校に改編されました。
2011年4月22日：第1教育団が廃止され、東部方面混成団が新編されました。第31普通科連隊は第1師団隷下から東部方面混成団隷下に編合され、第1後方支援連隊第2整備大隊第2普通科直接支援隊が廃止され、東部方面後方支援隊第302普通科直接支援中隊が新編されました。
2012年9月16日：本駐屯地と関連施設を使用した神奈川県と横須賀市合同の総合防災訓練「ビッグレスキューかながわ」が実施されました。
2016年12月15日：津波対策として、航空自衛隊武山分屯基地・第2高射隊の機材が長井統制地区に移転されました。
2023年3月16日：第2高射隊が第1高射群隷下から中部高射群隷下へ隷属替えとなりました。

駐屯部隊・機関

武山駐屯地

東部方面隊隷下部隊
東部方面混成団
東部方面混成団本部
第31普通科連隊
第117教育大隊
東部方面後方支援隊
第302普通科直接支援中隊
東部方面システム通信群
第105基地システム通信大隊
第316基地通信中隊
武山派遣隊
東部方面会計隊
第407会計隊
武山駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊・機関
陸上自衛隊高等工科学校
警務隊
東部方面警務隊
第129地区警務隊
武山派遣隊

武山地区

横須賀地方隊隷下部隊
横須賀教育隊
横須賀音楽隊
横須賀衛生隊第2衛生科

武山分屯基地

中部航空[[方面隊]]隷下部隊
中部高射群
第2高射隊

最寄りの幹線交通

高速道路: 横浜横須賀道路 衣笠IC、三浦縦貫道路 林IC
一般道: 国道16号、国道134号、神奈川県道26号横須賀三崎線、神奈川県道27号横須賀葉山線、神奈川県道214号武上宮田線
鉄道: JR東日本横須賀線 久里浜駅、京急久里浜線 京急久里浜駅、三浦海岸駅
港湾: 川崎港、横浜港、横須賀港、湘南港、熱海港、伊東港、下田港
飛行場: 厚木飛行場

まとめ

武山駐屯地は、陸上、海上、航空自衛隊の各部隊が連携し、教育訓練、防衛任務を遂行する重要な拠点です。新入隊員の教育から、高射部隊の訓練、災害派遣まで、多岐にわたる活動を支えています。周辺には、射撃場や訓練場が整備され、自衛隊員の育成と防衛力の強化に大きく貢献しています。

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