第12偵察戦闘大隊

第12偵察戦闘大隊の概要

第12偵察戦闘大隊（じゅうにていさつせんとうだいたい）は、陸上自衛隊の機甲科部隊であり、相馬原駐屯地に所在します。この部隊は第12旅団に属し、情報収集を担当する偵察中隊と戦闘任務を担う戦闘中隊により構成されています。部隊長は2等陸佐が就任し、重要な偵察作業を行うために様々な車両や器材を活用しております。

部隊のシンボルは、従来の山猫から偵察戦闘大隊への改編に伴い鷲獅子に変更され、組織としての新たな方向性を象徴しています。

沿革

第12偵察隊の歴史

1962年1月18日、相馬原駐屯地において第12師団第12偵察隊が編成されたのがこの部隊の起源です。1976年の部隊改編を経て、1985年には日本航空123便墜落事故において災害派遣に出動し、翌日には現場での捜索活動を開始しました。1991年には電子偵察小隊の新編が行われ、2001年には第12師団の廃止に伴い第12旅団へ改編されました。

さらに、2006年から2007年にかけてイラクでの人道支援活動に参加し、災害派遣も数回行ってきました。具体的には、2014年の御嶽山噴火や2015年の関東・東北豪雨、2016年の熊本地震、2018年の草津白根山噴火など、様々な災害現場での活動が記録されています。最終的には2023年3月に第12偵察隊が廃止され、新たに第12偵察戦闘大隊が編成されました。

第12偵察戦闘大隊の新編

新編された第12偵察戦闘大隊は、2023年3月16日に相馬原駐屯地で新たに創設されました。この部隊は偵察や戦闘任務を行う部隊として、様々な災害時にも対応できるように準備されています。2024年には群馬県内での鳥インフルエンザ関連の災害派遣にも参加しており、迅速な行動が求められる状況にも対応しています。

部隊編成

第12偵察戦闘大隊は以下のように構成されています。

• - 本部管理中隊（12偵戦-本）: 16式機動戦闘車、82式指揮通信車、救急車などを運用。
• - 偵察中隊（12偵戦-偵）: 87式偵察警戒車、軽装甲機動車、偵察用オートバイ、地上レーダ装置を使用。
• - 戦闘中隊（12偵戦-戦）: 16式機動戦闘車、96式装輪装甲車などを使用し、迅速な戦闘動作を実施。

部隊は専任の整備支援隊も持ち、2001年から2023年の間には第12後方支援隊第2整備中隊が務め、その後は新たな支援隊が編成されています。

主要装備

第12偵察戦闘大隊は以下の主要な装備を使用しています。

• - 16式機動戦闘車
• - 87式偵察警戒車
• - 82式指揮通信車
• - 各種トラック（軽、中、大型）
• - 偵察用オートバイ
• - 84mm無反動砲や個人携帯対戦車弾などの武器

警備隊区

部隊の活動地域は群馬県の東吾妻町、長野原町、草津町など、多岐にわたります。これらの地域での災害派遣や治安維持活動に揺るぎなく対応することで、地域社会に貢献しています。

常に高い訓練を受け、厳格な準備が求められる第12偵察戦闘大隊は、これからも様々な任務を遂行し続けることでしょう。

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