第13外人准旅団

第13外人准旅団について

第13外人准旅団（13e demi-brigade de Légion étrangère、略称：13e DBLE）は、フランス中部ラルザックに駐留するフランス陸軍の機械化歩兵部隊です。2019年現在、准旅団を名乗る唯一の部隊であり、特に外人部隊に分類されています。

沿革

設立から戦争へ

この部隊は1940年に設立され、初めてノルウェーのナルヴィクに上陸。その後、撤退を余儀なくされました。1941年には自由フランス軍と合流し、ガボンやスーダン、さらにはイタリア領ソマリランドのケレンでイタリア軍と接触。その後シリアに転戦しました。

1942年には北アフリカに派遣され、ビル＝ハケイムではドイツ軍と戦闘を行いました。この戦いはガザラの戦いとして知られています。1943年にはチュニジアへの進攻に従事し、1944年にはイタリアのローマを目指しました。この過程で、アンツィオの戦いを経て南フランスへの上陸作戦も実施しました。

戦後の活動

第二次世界大戦後の1945年にはコルマールにて終戦を迎え、1946年からは第一次インドシナ戦争に参加。1954年までその活動を続けました。続いて1962年までアルジェリア戦争にも関与し、1962年にはジブチ共和国に駐留を開始します。

1976年にはアフリカのジブチで人質事件が発生し、GIGNの支援のもと人質救出に成功しました。2011年にはアラブ首長国連邦のアブダビに移動し、2016年からはラルザックへの移駐を開始しました。2021年には日米豪仏多国間演習「ジャンヌダルク21」に参加するなど、国際的な演習にも積極的に参加しています。

部隊編制

2018年の最新の部隊編成によれば、約1200名の人員で構成され、機能的には本部管理中隊、1個偵察中隊、5個戦闘中隊、1個予備中隊から成り立っています。具体的な装備には、ERC 90が12両、RTF1が4門、約150台の車両が含まれています。また、人員の一部は定期的に外人歩兵連隊や工兵連隊から交代しています。

任務

准旅団の主な任務は、駐留国家との防衛協定に基づき、その国の主権を保護し、領域警備およびフランスの権益を維持することです。また、軍の海外展開を支援するため、整備能力の確保や環境適応訓練も行っています。さらには、小規模な部隊を派遣して平和維持活動にも取り組んでいます。

主な装備

この部隊が装備する主な兵器には、以下のものがあります：

• - GIAT BM92-G1
• - FA-MAS
• - FR-F2
• - AAT-F1
• - AA-52
• - 12.7mm重機関銃
• - RTF1 120mm迫撃砲
• - LLR 81mm迫撃砲
• - ERYX
• - ミラン
• - HOT
• - ERC 90
• - VAB
• - VAL
• - P4
• - TRM 2000

まとめ

第13外人准旅団は長い歴史を持つ部隊であり、数々の戦争を経て成長し続けています。国際的な任務に従事しつつ、自国の安全保障にも寄与している重要な機関です。

もう一度検索