第17軍団 (北軍)

南北戦争の北軍第17軍団の歴史

南北戦争において北軍第17軍団（XVII Corps）は、1862年12月18日にユリシーズ・グラントのテネシー軍の下で設立されました。この軍団の初代指揮官はジェイムズ・マクファーソン少将であり、その後フランシス・プレストン・ブレア・ジュニア少将が指揮を執りました。主に西部戦線において多くの戦闘に参加し、その活動は南北戦争の重要な局面に深く関与しました。

創設の経緯

1862年の10月、西部戦線では第13軍団と第14軍団が設立され、これが第17軍団の前身となりました。その際、グラントは第13軍団を左翼、右翼、中央に分けて指揮しました。中央翼の指揮を担当したのがマクファーソンでした。1862年12月、グラントはテネシー軍を正式に4個軍団に再編し、この際に第17軍団が結成されました。第17軍団は3個師団から成り立っており、各師団の指揮官にはジョン・A・ローガン、ジョン・マッカーサー、アイザック・クインビーが任命されました。

ビックスバーグ方面作戦

第17軍団は、その初の実戦であるビックスバーグ方面作戦に参加しました。この作戦は1862年12月に開始されました。1863年5月12日のレイモンドの戦いでは勝利を収め、5月14日にはウィリアム・シャーマンの第15軍団と共に、ミシシッピ州ジャクソンを占領しました。その後、5月16日にはチャンピオンヒルの戦いにも参加し、第17軍団は北軍の中央翼を担うこととなりました。

チャタヌーガとメリディアン方面作戦

作戦の終了後、多くの軍団所属部隊はミシシッピに留まっていましたが、シャーマンは第15軍団と第2師団を率い、チャタヌーガの支援に向かいました。1863年のミッショナリー・リッジの戦いでは、第2師団の隊員が重要な役割を果たしました。冬季には、シャーマンが各部隊を再編し、メリディアン方面作戦を開始。この作戦には第17軍団が参加しましたが、全ての師団が関与したわけではありません。

アトランタ方面作戦

1864年に入ると、マクファーソンはテネシー軍の指揮官に昇進しました。その後、第17軍団の指揮は一時的に空席となり、5月にブレア少将が任命されました。シャーマンはミシシッピ方面軍司令官として、アトランタ方面作戦を展開し、第17軍団の一部が参加しました。特にケネソー山の戦いやアトランタの戦いにおいて、師団は激しい戦闘に臨みました。特にボールド・ヒルの戦闘での活躍が光りました。

海への進軍とカロライナ方面作戦

ブレア少将の指揮の下、第17軍団はシャーマンの海への進軍にも参加し、ジョージア州サバンナの占領に貢献しました。リバーズ・ブリッジの戦いでは、第17軍団が南軍の攻撃を撃退しましたが、ベントンビルの戦いでは直接的な戦闘には参加していません。

レッド川師団とさらなる展開

第17軍団に所属していた一部の部隊はレッド川師団として特設され、アンドリュー・スミスの第16軍団に加わりました。レッド川の戦闘にも参加したこの師団は、その後ナッシュビルに移動し、再編を経て活動を継続しました。

まとめ

北軍第17軍団は南北戦争の中で多くの戦闘に参加し、その歴史は数多くの功績で彩られています。各戦役における彼らの戦いは、今もなお歴史的に重要な意味を持っています。

もう一度検索