第19軍団 (北軍)

北軍第19軍団の歴史

南北戦争中の北軍第19軍団（XIX Corps）は、主にルイジアナ州とメキシコ湾岸で活動し、一部の部隊はバージニア州のシェナンドー渓谷にも派遣されました。この軍団は、南北戦争の中で重要な役割を果たした部隊です。

設立

第19軍団は1862年12月14日に設立されました。設立時には、北軍が占領していたルイジアナ州及びテキサス州東部にあった部隊が統合され、ナサニエル・バンクス少将の指揮のもと、メキシコ湾岸軍に所属しました。当初の編成は4個師団で、兵力は約36,000人でした。設立当初は第19軍団だけがメキシコ湾岸軍の構成部隊として機能しており、実質的に一体でした。

ハドソン取手

1863年4月、第19軍団はビスランド砦の戦いやアイリッシュベンドの戦いにおいて、南軍のリチャード・テイラー少将率いる西ルイジアナ軍に勝利を収めました。その後、4月27日からポートハドソンの包囲戦を開始し、南軍がビックスバーグの包囲戦で敗北したことを受け、7月9日に降伏を迎えました。これにより北軍はミシシッピ川を完全に制覇しました。また、第19軍団はアメリカ合衆国黒人部隊（U.S. Colored Troops）を実戦で多く使用した初の軍団としても知られています。特にハドソン砦における彼らの貢献は、軍団長のバンクスから高く評価されました。

レッド川方面作戦

1864年の春、第19軍団はウィリアム・B・フランクリンの指揮の下、バンクスのレッド川方面作戦を開始しましたが、これは惨事に終わりました。フランクリンはマンスフィールドの戦いで傷を負い、軍団の名声は地に落ちました。このため、2個師団がウィリアム・エモリーに指揮され、ジュバル・アーリーと戦うフィリップ・シェリダンを支援するためにシェナンドー渓谷に派遣されました。これらの師団はシェリダンの作戦において重要な戦闘に参加し、とりわけオペクォンの戦いでは2,000人の兵士が戦死または負傷する損害を被りました。

ジョージア

その後第19軍団はジョージア州サバンナに配属され、戦争の終了までそこに留まりました。正式には1865年3月26日に解散されましたが、軍団はワシントンで5月に行われた大観閲式に参加しました。一部の部隊は1866年までサバンナとルイジアナに残っていました。

これらの出来事は、南北戦争における北軍第19軍団の重要な歴史を形成しています。軍団の設立から解散までの間の活動が、戦争の行方とアメリカの歴史に名を刻むこととなりました。

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