第2回ジャパンカップ

第2回ジャパンカップの概要

1982年11月28日、長年の夢が実現し第2回ジャパンカップが開催されました。本レースは正式に国際競走としての地位を確立し、世界中から呼ばれた優秀な馬たちが一堂に会することとなった。日本にとっても、この競走は国際的な名声を得るための大きな舞台となることが期待されました。

出走馬の動静

今回のジャパンカップには、ヨーロッパやオセアニアからの招待馬が加わり、大きな話題となりました。フランスからは、凱旋門賞4着のエイプリルランや、ヴェルメイユ賞を制したオールアロングが出走を表明しました。また、アメリカからは歴代賞金王のジョンヘンリー、GI勝利を果たしたナスクラスプリーズといった強豪が名を連ねました。カナダのフロストキングや、トラヴァーズステークスを制したラナウェイグルームも参戦し、注目が集まりました。

一方、日本馬は前年の大敗の影響で、出走する馬が次々と回避する事態に。サンエイソロンやホスピタリテイは故障により登録を取り消したほか、メジロティターンやアンバーシャダイも出走を辞退。その結果、牝馬のスイートネイティブや、地方出身馬のヒカリデユール、カズシゲ、アズマキングの数頭のみとなりました。

競走施行時の状況

出走馬は、ヒカリデユール、カズシゲ、カツアールの3頭とスイートネイティブ、トドロキヒホウが選ばれました。特にヒカリデユールは中央レース初挑戦で好成績を収め、期待がかかりました。カズシゲは南関東公営からの転籍馬でおり、特に実績を持つ馬として注目されていました。

アメリカからは、先判のジョンヘンリー、追加招待のハーフアイストが来日しました。フランス勢もエイプリルランとオールアロングの2頭が出走し、強力な陣容を誇っていました。これにより、国際的な注目が集まるのは必然でした。

競走内容

天候は晴れ、馬場状態も良好でスタートが切られました。カズシゲがスローペースで先頭を譲らず、他馬もそれに続く形でしたが、ジョンヘンリーが仕掛け、ペースが一気に速くなりました。第4コーナーにおいてもカズシゲは先頭をキープしていましたが、坂上でスタネーラが登場。オールアロングが先頭を獲得し、ゴールが近づくとエイプリルランやハーフアイストが猛追。

しかし、最終的にハーフアイストがオールアロングをわずかに差し切り、優勝を収めました。日本馬では再びヒカリデユールが最先着、6着のカズシゲも堅実な走りを見せましたが、評価は分かれる結果となりました。ジョンヘンリーは期待外れの13着となり、驚きを持って迎えられました。

競走結果

本競走の結果、優勝馬には70,000,000円の賞金が授与され、付加賞も加算されました。前年比から幾分タイムが遅くなったものの、日本の競馬が世界的に認知されるきっかけとなる重要な一戦となったのは間違いありません。

出馬表や払戻金に関する詳細は、競馬場の公式情報を基にした情報提供となりますが、売得高は総額2,987,289,600円に達し、多くのファンが熱狂したことが伺えます。

このレースを機に、さらなる国際競走の発展へと繋がっていくことでしょう。

もう一度検索