第2期名人戦 (将棋)

第2期名人戦

第2期名人戦は、1939年度から1940年度にかけて開催された将棋のタイトル戦です。この期の大きな特徴は、挑戦者の決定方法が変更されたことにあります。

概要

第1期名人戦では、全八段による特別リーグ戦と通常の棋戦の総合成績を基に挑戦者を決定していました。しかし、第2期ではリーグ戦の成績のみで挑戦者を決定する方式へと変更されました。具体的には、第一次リーグと第二次リーグを実施し、その優勝者が名人への挑戦権を得るという形式が採用されました。

第一次リーグにおいては、成績が1勝6敗以下の棋士は失格となるという厳しいルールも設けられました。

リーグ戦への参加者は、土居市太郎八段、金易二郎八段、花田長太郎八段、金子金五郎八段、神田辰之助八段、萩原淳八段、斎藤銀次郎八段の7名に加え、七段リーグ戦を勝ち抜いた渡辺東一七段、そして八段格の坂田三吉の2名を加えた、合計9名でした。しかし、第一次リーグにおいて花田長太郎八段が1勝7敗という成績に終わり、失格となり、第二次リーグに進むことはできませんでした。

リーグ戦の結果、土居市太郎八段が第一次リーグ、第二次リーグを通して13戦全勝という圧倒的な成績を収め、木村義雄名人への挑戦権を獲得しました。

名人戦七番勝負

名人戦七番勝負では、木村義雄名人が挑戦者の土居市太郎八段を相手に、4勝1敗（2千日手）という結果でタイトルを防衛しました。これにより、木村義雄名人は2期連続2期目の名人位獲得を果たしました。

参考文献

山本武雄『将棋百年』時事通信社 / 国立国会図書館デジタルコレクション、1966年。
田辺忠幸『将棋 八大棋戦秘話』河出書房新社、2006年2月16日。ISBN 4-309-26870-6。

外部リンク

* 名人戦・順位戦：日本将棋連盟

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