第26回スーパーボウル

第26回スーパーボウルの詳細

1992年1月26日、ミネソタ州ミネアポリスにあるヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームで、第26回スーパーボウルが開催されました。今大会では、NFCチャンピオンのワシントン・レッドスキンズとAFCチャンピオンのバッファロー・ビルズが対戦。結果、レッドスキンズがビルズを37-24で打ち破り、4年ぶりのスーパーボウル制覇を達成しました。この試合でのMVPは、レッドスキンズのクォーターバックを務めたマーク・リッピンが受賞しました。

開催背景

スーパーボウルの開催地がミネアポリスに決まったのは、1989年5月24日のオーナー会議でのことでした。この地域での寒冷地開催は1982年のデトロイト以来2度目です。メトロドームでは今大会がスーパーボウルとNCAAトーナメントのファイナル4を同年に開催する初の機会でもありました。また、1991年のワールドシリーズでもミネソタ・ツインズが優勝しており、12ヶ月間に多くの重要なスポーツイベントを開催するスタジアムとして注目を集めました。観衆数は63,130人と過去のスーパーボウルに比べ少ないものでしたが、これはメトロドームの収容人数が限られているためでした。

ワシントン・レッドスキンズの強さ

レッドスキンズは今シーズン、レギュラーシーズンにおいて485得点を挙げ、224失点しか許さない素晴らしい成績を収めました。クォーターバックのリッピンは、シーズン中に421回のパスを放ち、249回成功させ、3,564ヤードを投げて28TDパスを決め、インターセプトはわずか11回という傑出したパフォーマンスを見せました。また、WRのゲイリー・クラークは70回のレシーブで1,340ヤードを獲得するなど、レシーブ陣も大活躍。一方、RBのアーネスト・バイナーは1,048ヤードを走り著しい活躍をしました。

バッファロー・ビルズの挑戦

ビルズもまた、リーグ屈指のオフェンス陣を擁し、6,525ヤード獲得という驚異的な成績を収めました。QBのジム・ケリー、RBのサーマン・トーマスがキャリアベストのシーズンを送り、特にトーマスはNFL最優秀攻撃選手に輝くなど、その活躍ぶりは目覚ましいものでした。しかし、ディフェンスでは問題を抱え、喪失ヤードが多くなってしまったのが悩みの種でした。

プレーオフの戦績

レッドスキンズはプレーオフでアトランタ・ファルコンズを大差で下し、続くNFCチャンピオンシップゲームではデトロイト・ライオンズを圧倒的な強さで下しました。一方のビルズはカンザスシティ・チーフスに勝利し、AFCチャンピオンシップゲームではデンバー・ブロンコスを辛くも制しました。

試合の様子

スーパーボウル当日、両チームは第1クォーターは得点なく終えましたが、第2クォーターに突入すると、レッドスキンズがリードを広げ、試合の流れを掌握しました。レッドスキンズの的確な攻撃に対し、ビルズは追い詰められる展開となり、最終的にはレッドスキンズが得点を重ねる形でリードを広げました。

終焉と記録

試合の終盤、ビルズが追い上げを試みるも、ゲームは37-24でレッドスキンズが勝利。両チームは前半に無得点だったにもかかわらず、後半では合計44得点を挙げ、スーパーボウル記録を樹立しました。この勝利によって、レッドスキンズは異なる3人のクォーターバックによってスーパーボウル優勝を達成した最初のチームとなりました。

もう一度検索