第26回全日本女子サッカー選手権大会

第26回全日本女子サッカー選手権大会は、2004年 12月4日から2005年 1月1日にかけて実施されました。この大会は、女子サッカーリーグ（L・リーグ）における参加チームが増える中で、24チームが熱戦を繰り広げました。特に、この大会はアテネオリンピックでの「なでしこジャパン」の活躍を受けて、女子サッカーに対する関心が高まった年でもありました。

この大会から決勝戦は男子サッカーの天皇杯全日本サッカー選手権大会と同じ元日に行われることが決定し、その影響で実施時期が従来の1ヶ月前倒しになりました。これにより、女子サッカーのファン層が広がり、より多くの観客が試合を観戦する機会が増えました。また、大会終了後には、翌年からL・リーグ開幕前に「なでしこスーパーカップ」が新たに開催されることが決まったため、優勝チームにはその出場権も与えられることになりました。

試合は、L・リーグ1部の上位4チームが準決勝に進出する2部制で行われました。特に注目されたのは、大雪の中で実施された準決勝で、ここでTASAKIペルーレFCと伊賀フットボールクラブくノ一が敗退。これによりさいたまレイナスFCと日テレ・ベレーザの対戦が実現しました。レイナスFCは初の決勝進出を果たしており、日テレ・ベレーザは3大会連続での登場となります。

決勝戦では早い段階で試合が動き、日テレ・ベレーザが勝利を収め、4大会ぶりの優勝を達成しました。その結果、東京都の東京ヴェルディ1969が優勝した天皇杯では、同じクラブのメンズチームが勝利を収め、「兄妹チームアベック優勝」となる快挙も達成されました。

成績

- 優勝: 日テレ・ベレーザ
- 準優勝: さいたまレイナスFC
- 第3位: TASAKIペルーレFC、伊賀フットボールクラブくノ一

出場チーム

L・リーグ1部

- さいたまレイナスFC
- 日テレ・ベレーザ
- TASAKIペルーレFC
- 伊賀フットボールクラブくノ一
- YKK AP東北女子サッカー部フラッパーズ
- 宝塚バニーズレディースサッカークラブ
- スペランツァF.C.高槻
- 大原学園JaSRA女子サッカークラブ

L・リーグ2部

- 岡山湯郷Belle
- アルビレックス新潟レディース
- ASエルフェン狭山FC
- ルネサンス熊本フットボールクラブ
- ジェフユナイテッド市原レディース
- 清水第八スポーツクラブ
- 北海道文教大学明清学園高等学校女子サッカー部
- 常盤木学園高等学校
- 神奈川大学女子サッカー部
- 東京女子体育大学女子サッカー部
- 富山レディース
- 名古屋FCレディース
- INACレオネッサ
- 広島フジタレディースサッカークラブ
- ブッチギリ
- 鳳凰高等学校女子サッカー部

試合規定

- 試合時間: 1、2回戦80分（40分ハーフ）、準々決勝以降90分（45分ハーフ）
- 延長戦: 規定時間内に決着がつかない場合、20分（10分ハーフ）の延長戦を行い、決まらない場合はPK戦に移行
- 登録選手: ベンチ入り16名（交代出場3名まで）

入場料

- 1、2回戦: 無料
- 準々決勝、準決勝、決勝: 有料

試合会場

- 1回戦・2回戦: 美作ラグビー・サッカー場、上野運動公園競技場、加古川運動公園陸上競技場、ツインフィールド
- 準々決勝: さいたま市駒場スタジアム、ひたちなか市総合運動公園陸上競技場
- 準決勝: 国立西が丘サッカー場
- 決勝: 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場

このように、第26回全日本女子サッカー選手権大会は、当時の女子サッカーの魅力を多くの人々に伝える重要な機会となりました。

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