第26回NHK紅白歌合戦

1975年 12月31日、NHKホールにて第26回NHK紅白歌合戦が開催されました。この年の合戦は21時から23時45分までの生放送で、多くの視聴者に感動を与えました。

司会者と出演者

紅組の司会を務めたのは佐良直美、白組は山川静夫アナウンサーが担当しました。両組の総合司会は相川浩アナウンサーが初めて務め、番組に新たな視点をもたらしました。紅組の応援団には海原千里・万里やハナ肇が参加し、白組の応援団は三波伸介と笑福亭鶴光が務めました。中継は金子辰雄アナウンサーが担当し、得点集計は中江陽三アナウンサーが行いました。

この年の紅組には、佐良のほかに倍賞千恵子や檀ふみ、大竹しのぶ、吉永小百合などの著名な芸能人が挙がっており、特に豪華なメンバーであることが話題になりました。佐良直美は紅組司会として3度目の出演ですが、山川も4年連続での起用が目を引きました。

出場歌手と選考

紅白への出場歌手は、過去にも目立った話題を提供してきましたが、今年もその中でスクープがありました。たとえば、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドは当初NHK向きとは言われていませんでしたが、ヒット曲「ひなんのあんたあの娘の何なのさ」の流行により出場が決まりました。同様に、ずうとるびが日本テレビ系列から初めて紅白に出演することが決まったことも注目され、白組の応援団には三波伸介が名を連ねていました。

今回の出場に関しては、多くの歌手が辞退したり外れたりする中で、一部の人気歌手が戻る期待もありました。しかし結局のところ、視聴者の支持も強かった美空ひばりや越路吹雪などの大物歌手が辞退する結果となりました。江利チエミは「紅白は卒業した」との理由で再度断ったため、選考は厳しいものでした。

演奏と特別作曲家

演奏は、紅組がダン池田とニューブリード、白組が小野満とスイング・ビーバーズおよび東京放送管弦楽団によって行われました。演奏ゲストとして、石田新太郎のシティライツや猪俣猛、東海林修などが登場し、多様なパフォーマンスが繰り広げられました。また、審査員には歌舞伎俳優や女優、俳優が含まれ、さまざまな視点からパフォーマンスが評価されました。

ステージの演出

年々オープニングが豪華に演出されている紅白ですが、今年も特別な内容が盛り込まれました。例年と同様に攻守交替が行われ、視聴者の期待を裏切らない演出が続きました。紅組のラインダンスは参加者が前年よりも大幅に増え、新たな注目を集めました。また、アグネス・チャンや山口百恵、キャンディーズなどが参加し、視覚的にも楽しい演出となりました。

さらに、三波春夫が『おまんた囃子』を披露し、その中では観客たちの応援の掛け声が聞かれ、会場は盛り上がりました。やがて白組トリの布施明がパフォーマンスを行い、最後は島倉千代子が「悲しみの宿」で締めくくりました。

結果とその後

紅白の勝負は白組が勝利し、通算成績は12勝14敗となりました。この年の紅白歌合戦は、多くの放送で再放送され、視聴者の心に残る瞬間を提供することとなりました。特に山田隆夫が『笑点』に出演した後の自虐ネタとしてのエピソードなども加わり、この回の紅白が持つエンターテイメント性が改めて注目されました。

今後もNHK紅白歌合戦は文化的なイベントとして、多くの人々に支持され続けることが期待されています。

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