第36回ホープフルステークス (中央競馬)

第36回ホープフルステークス詳報：コントレイルの圧勝劇

2019年12月28日、中山競馬場にて開催された第36回ホープフルステークス（GI）は、福永祐一騎乗のコントレイルが優勝という結果に終わりました。好天に恵まれたこの日、17頭の登録馬から4頭が回避し、最終的には13頭が激突するレースとなりました。

レース前：登録馬と回避馬

本レースには、重賞勝ち馬であるコントレイル（東京スポーツ杯2歳ステークス）とブラックホール（札幌2歳ステークス）、オープン競走勝ち馬であるオーソリティ（芙蓉ステークス）、ヴェルトライゼンデ（萩ステークス）、ワーケア（アイビーステークス）、そして東京スポーツ杯2歳ステークスでコントレイルと僅差だったラインベックなど、実力馬が多数登録されました。しかし、ゼノヴァース、ディアマンミノル、ハギノエスペラントの3頭は他のレースを選択し、ワスカランテソーロは左前脚の挫石により回避しました。

レース当日の天候と馬場状態

レース当日は晴天で、降水確率は0％。中山競馬場の馬場は、3角から4角にかけて内側に傷みがあるものの、概ね良好な状態でした。芝の草丈は野芝6～8cm、洋芝10～14cm、含水率はゴール前で11.1％、4コーナーで11.5％と発表されました。

出走馬と枠順：人気の集中と期待

12月26日に確定した枠順では、単勝オッズ2.0倍の1番人気コントレイルが2枠2番、3.7倍の2番人気ワーケアが5枠7番、6.9倍の3番人気ヴェルトライゼンデが4枠5番、7.2倍の4番人気オーソリティが7枠11番と、上位人気馬が枠順にばらける結果となりました。各陣営はそれぞれの枠順に異なる見解を示していました。

ベストターンドアウト賞

レース当日は、馬の美しさや手入れの良さなどを競う「ベストターンドアウト賞」も開催されました。審査員は、元JRA調教師の松山康久氏、プロレスラーの棚橋弘至氏、獣神サンダー・ライガー氏の3名。ヴェルトライゼンデが受賞しました。

レース展開：コントレイルの末脚

スタート直後、パンサラッサが逃げ、ブルーミングスカイとラインベックが追走。コントレイルは中団に位置し、レースの中盤では先行勢との差を縮めていきました。最後の直線では、コントレイルがパンサラッサを捕らえ先頭に立つと、そのまま後続を突き放し圧勝しました。2着はヴェルトライゼンデ、3着はワーケアとなりました。ラインベックは発走直後の斜行で戒告処分を受けています。

競走結果とレーティング

コントレイルのレーティングは115。2歳馬としては、サリオスの116に次ぐ高評価でした。ホープフルステークスのレースレーティングは110.50と発表されました。

配当と売上

ホープフルステークスの売り上げは142億7816万7700円で、前年比15.3％増加。当日のWIN5の的中配当は3万9440円でした。

コントレイルの快挙と記録

コントレイルの勝利は、GI初出走・初制覇、重賞2勝目、無敗の3連勝など数々の記録達成を意味します。単勝1番人気の勝利は4年連続、栗東所属馬の勝利も3年連続となりました。福永祐一騎手、矢作芳人調教師にとっても大きな勝利となりました。

競走後の出来事

2019年度JRA賞最優秀2歳牡馬は、コントレイルがサリオスを大きく引き離して受賞しました。また、コントレイルの口取り式には、元大関の琴欧州勝紀氏が参加しました。

まとめ

第36回ホープフルステークスは、コントレイルの圧勝劇により幕を閉じました。好天と良馬場、そして実力伯仲した出走馬たちが繰り広げたレースは、競馬ファンに多くの感動と興奮を与えました。コントレイルの今後の活躍にも期待が高まります。

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