第37軍 (日本軍)

第37軍について

第37軍は、大日本帝国陸軍の中でも特に重要な役割を果たした軍の一つです。その主な任務は、1942年から1945年にかけて旧英領ボルネオ地区の防衛であり、この地域は現在のマレーシアのサラワク州やサバ州、さらにはブルネイにあたります。

沿革

1942年の4月、ボルネオ守備軍が編成され、同年の4月20日には南方軍の戦闘序列に組み込まれました。この軍はボルネオの防衛を主たる任務とし、1944年に第37軍と名称を変更します。名称変更後も引き続きボルネオの守備にあたりますが、戦争の終結に際し、1945年秋から順次引き揚げを行い、任務を完了しました。

軍概要

• - 通称号: 灘（なだ）
• - 編成時期: 1942年4月11日（ボルネオ守備軍）
• - 最終位置: サボン（現・マレーシア連邦サバ州）
• - 上級部隊: 南方軍
• - 編成変更: 1944年9月12日に第37軍に改称

歴代司令官と参謀長

第37軍の指揮を取った歴代の司令官は以下の通りです。

• - ボルネオ守備軍司令官:

- 前田利為 予備役中将（1942年4月11日 - 1942年9月5日）
- 山脇正隆 予備役中将（1942年9月18日 - 1944年9月22日）

• - 第37軍司令官:

- 山脇正隆 予備役大将（1944年9月22日 - ）
- 馬場正郎 中将（1944年12月26日 - ）

歴代の参謀長には、馬奈木敬信少将（1942年4月10日 - 1944年9月22日）、その後は黒田茂少将（1945年2月24日 - ）がいます。

最終司令部構成

• - 司令官: 馬場正郎中将
• - 参謀長: 黒田茂少将
• - 高級参謀: 高山彦一大佐
• - 作戦参謀: 岩橋学中佐
• - 後方参謀: 佐藤弥太郎少佐
• - 高級副官: 江上惣兵衛中佐
• - 経理部長: 槌田一次主計大佐

最終所属部隊

第37軍の最終所属部隊には、多数の独立歩兵大隊および旅団が含まれていました。具体的には、独立混成第56旅団、独立歩兵第366大隊から第371大隊、独立兵器隊、通信隊などが編成され、連携して任務を遂行しました。

ボルネオの防衛にあたった第37軍は、戦局の変化に応じて柔軟に対応し、敗戦後の引き揚げ作業にもちりばめられていました。これにより日本の戦争史における一つの重要な局面を形成しました。彼らは、今も多くの研究者や歴史愛好家の注目を集めています。彼らの活動は軍事史の中での教訓として、また防衛戦略の一環として記憶されています。

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