馬場正郎

馬場正郎

馬場正郎（ばば まさお、1892年1月7日 - 1947年8月7日）は、大日本帝国陸軍の軍人です。熊本県出身で、最終階級は陸軍中将です。陸軍士官学校を卒業後、騎兵科の将校としてキャリアを重ね、日中戦争や太平洋戦争に従軍しました。

生い立ちと初期の軍歴

1892年（明治25年）1月7日、陸軍中尉の馬場政行の息子として熊本県に生まれました。広島陸軍地方幼年学校、陸軍中央幼年学校を経て、1912年（明治45年）5月28日に陸軍士官学校を卒業（24期、兵科は騎兵）し、見習士官となりました。同年12月24日には陸軍騎兵少尉に任官し、騎兵第5連隊に配属されました。

1918年（大正7年）12月11日には陸軍大学校に入校し、1921年（大正10年）11月28日に卒業（33期）しました。その後、騎兵第5連隊の中隊長、陸軍[[騎兵学校]]の教官、ドイツへの出張、陸軍大学校の教官、再び騎兵学校の教官、騎兵第4旅団の参謀、騎兵監部の部員などを歴任しました。

将官への昇進と日中戦争

1935年（昭和10年）8月1日に陸軍騎兵大佐に任官し、騎兵第24連隊長に就任しました。1938年（昭和13年）7月15日には陸軍少将に昇進し、騎兵第3旅団長となりました。その後、騎兵監部附などを経て、日中戦争（支那事変）では騎兵集団長として蒙古に出動しました。1941年（昭和16年）8月15日には陸軍中将に昇進しました。

太平洋戦争

1941年10月、第53師団長に親補され、太平洋戦争（大東亜戦争、第二次世界大戦）に従軍しました。1943年（昭和18年）9月には第4師団長としてボルネオに派遣されました。1944年（昭和19年）12月には、ボルネオ守備軍を前身とする第37軍の司令官となり、引き続き同地の守備を担当しました。

戦犯としての拘留と処刑

太平洋戦争終戦後の1946年（昭和21年）4月に復員しましたが、翌年1月にBC級戦犯容疑（サンダカン死の行進）で拘留されました。1947年6月2日には絞首刑の判決が下され、同年8月7日にパプアニューギニアのラバウルで刑が執行されました。

栄典

位階

1913年（大正2年）2月20日 - 正八位
1941年（昭和16年）9月15日 - 従四位
1943年（昭和18年）10月1日 - 正四位

勲章等

1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

親族

義兄: 小林躋造（海軍大将）
娘婿: 古井貞方（陸軍少佐）

参考文献

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

ボルネオの戦い

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