1981年の2月12日、
東京プリンスホテルで第4回
日本アカデミー賞の発表および授賞式が行われました。司会はお馴染みの
山城新伍が務め、この年も『
木曜スペシャル』枠での放送が続けられました。この式典は、映画界の新たな才能や作品を讃える重要な場となりました。
最優秀作品賞
最優秀作品賞には、
鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』が選ばれました。この作品は独特な映像美と深いテーマ性で、多くの観客を魅了しました。
優秀作品賞
また、優秀作品賞には以下の作品が選ばれました:
- - 『父よ母よ!』
- - 『動乱』
- - 『二百三高地』
- - 『遥かなる山の呼び声』
これらの作品もそれぞれが高く評価され、映画の多様性や深さを象徴しています。
監督賞
最優秀監督賞には
鈴木清順が授与され、優秀監督賞には以下の監督が選ばれました:
脚本賞
最優秀脚本賞は、
朝間義隆と
山田洋次のチームに贈られ、その作品は『遥かなる山の呼び声』と『
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』でした。優秀脚本賞には笠原和夫と
田中陽造がそれぞれの作品で評価されました。
俳優賞
主演男優賞は
高倉健が受賞し、彼の演技は多くの人々に感動を与えました。優秀主演男優賞には
渥美清や
中村嘉葎雄、
渡瀬恒彦が選ばれました。主演女優賞には
倍賞千恵子が輝き、その優雅な演技が評価されました。優秀主演女優賞には
大谷直子や
松坂慶子が名を連ね、彼女たちも素晴らしい演技で観客を虜にしました。
助演賞
助演男優賞では
丹波哲郎が最優秀な演技を示し、優秀助演男優賞には
田村高廣などが受賞しました。助演女優賞には
大楠道代が受賞し、優秀助演女優賞には多くの才能ある女優たちが名を残しました。
音楽賞
音楽部門では、最優秀音楽賞に
佐藤勝が輝き、その作品は映画の魅力を一層引き立たせました。優秀音楽賞には
芥川也寸志や
羽田健太郎などが受賞し、素晴らしい楽曲が映画を彩りました。
技術賞
技術的な部分でも多くの受賞がありました。最優秀撮影賞は飯村雅彦、最優秀照明賞は梅谷茂が受賞しました。これらの技術者たちの貢献が、映画のクオリティを高める要因となったことは言うまでもありません。
外国作品賞
国際的な視点でも評価があり、最優秀外国作品賞には『
クレイマー、クレイマー』が選ばれ、優秀外国作品賞には『
オール・ザット・ジャズ』などが受賞しました。
特別賞および話題賞
特別賞には
渥美清が『男はつらいよシリーズ』において特別な功績を残し、話題賞では作品部門に『
翔んだカップル』、俳優部門に
薬師丸ひろ子が選ばれました。
このように、第4回
日本アカデミー賞は様々なジャンルの映画と、数多くの才能が称えられる素晴らしいイベントであったことが伺えます。その後も日本映画界の発展に寄与し続けることとなります。