第43回カンヌ国際映画祭

第43回カンヌ国際映画祭の概要

1990年5月10日から21日まで、フランスのカンヌで開催された第43回カンヌ国際映画祭は、映画業界の主要なイベントのひとつです。この映画祭では、世界中から集まった多様な作品が上映され、各国の著名な映画人が一堂に会する貴重な機会となりました。毎年受賞する作品は、映画界のトレンドや未来を形作る重要な役割を果たしています。

受賞結果

第43回カンヌ映画祭では、以下の作品が注目され、さまざまな賞を受賞しました。

• - パルム・ドール: デヴィッド・リンチ監督の『ワイルド・アット・ハート』が受賞。独自のストーリーテリングとビジュアルが評価されました。
• - 審査員グランプリ: イドリッサ・ウエドラオゴ監督の『掟』と、小栗康平監督の『死の棘』がこの賞を共有しました。
• - 審査員賞: ケン・ローチ監督の『ブラック・アジェンダ/隠された真相』が輝きました。
• - 監督賞: パーヴェル・ルンギン監督が『タクシー・ブルース』で受賞。
• - 男優賞: フランスの名優、ジェラール・ドパルデューが『シラノ・ド・ベルジュラック』で受賞。
• - 女優賞: クリスティナ・ヤンダが『尋問』で受賞。
• - 芸術貢献賞: グリェーブ・パンフィロフ監督の『Matj』が受賞。
• - カメラ・ドール: ヴィターリー・カネフスキーの『動くな、死ね、甦れ!』が受賞。
• - 特別表彰: アンジェイ・ワイダとマノエル・ド・オリヴェイラの2名がそれぞれの作品で特別表彰されました。

審査員

映画祭の審査員は、各国から選ばれた著名な映画人たちです。審査委員長にはイタリアの監督ベルナルド・ベルトルッチが務め、他にもソ連のアレクセイ・ゲルマン、アメリカの女優アンジェリカ・ヒューストン、インドのミーラー・ナーイル、フランスの監督ベルトラン・ブリエ、そして日本のプロデューサー柴田駿などが名を連ねました。

上映作品

コンペティション部門には、多くの作品が出品されました。その中でも特別招待作品として、以下のような著名な作品が上映されました。

• - アーティフィシャル・パラダイス - カルポ・ゴディナ（ユーゴスラヴィア）
• - クライ・ベイビー - ジョン・ウォーターズ（アメリカ）
• - 太陽は夜も輝く - パオロ＆ヴィットリオ・タヴィアーニ（イタリア）
• - 夢 - 黒澤明（日本）
• - リトル・マーメイド/人魚姫 - ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー（アメリカ）

このように、第43回カンヌ国際映画祭は、映画ファンにとって見逃せない作品が集まる祭典であり、映画製作者同士の交流や新たな才能の発掘の場でもあります。映画界の未来を考える上で、特に注目されるイベントの一つです。

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