第46独立空中強襲旅団 (ウクライナ空中機動軍)

第46独立空中機動旅団「ポディリスク」

第46独立空中機動旅団「ポディリスク」は、ウクライナ空中機動軍に属する旅団であり、その設立は2016年12月23日にさかのぼります。ドンバス戦争の影響を受けて創設されたこの部隊は、当初は空中強襲旅団としてポルタヴァ州に配置されました。

ドンバス戦争での活躍

旅団は、2017年1月からドンバス戦争において、東部のドネツィク州とルハーンシク州に派遣され、激しい戦闘に参与しました。この地域は、ウクライナとロシアの間の衝突の中心であり、部隊は数々の困難な任務を遂行しました。

ロシアのウクライナ侵攻への対応

2022年2月24日、ロシアの侵攻が始まると、第46旅団は定員が不足している状況にありました。このため、イギリス政府が提供する軍事訓練プログラムに参加して新兵を育成し、編成を一新。これに伴い、ソ連製の古い武器から、NATO諸国から供給された最新の装備に更新されました。

ヘルソン戦線での攻撃

2022年8月、この旅団は南部のヘルソン州ベリスラウ地区に展開し、攻勢を開始しました。ダヴィディウ・ブリドやベリスラウ、ヘルソンを解放し、11月にはロシア軍がドニエプル川西岸から撤退する結果に至りました。この活躍により、旅団は名を改め、実態に即した「第46独立空中機動旅団」となりました。

2022年12月6日には、ウクライナのゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞が授与されました。これは、彼らの献身的な戦闘とその成果を称えるものでした。

バフムート戦線での防衛

同月には、東部ドネツィク州バフムート地区に再配置され、激しい市街戦が展開されました。バフムート市内を防御しつつ、第77独立空中機動旅団と連携してソレダルを防衛しました。しかし、この戦闘では両軍ともに多くの損害を被り、2023年1月にソレダルは陥落することとなりました。

ザポリージャとアウディーイウカ戦線

2023年6月には南部ザポリージャ州ポロヒー地区に配置され、9月にはオリヒウへと展開しました。そして、12月には東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再び配置され、第79独立空中強襲旅団の救援に赴きました。

名誉称号「ポディリスク」

2025年4月29日には、彼らの奮闘が評価され、名誉称号「ポディリスク」を授与されました。この部隊は、常に変わりゆく戦況の中で重要な役割を担ってきたことが認められたのです。

まとめ

第46独立空中機動旅団「ポディリスク」は、ウクライナの空中機動軍の中で特に際立った存在として、数々の戦闘を経てその実力を証明しています。彼らは今後も国防に貢献し続けることでしょう。

もう一度検索