第6軍団 (北軍)

第6軍団（VI Corps）の歴史

第6軍団は、南北戦争中に北軍に属する重要な部隊で、主にポトマック軍の一部として活動しました。この軍団は1862年に設立され、歴史的な戦闘に数多く参加しました。

軍団の編成と初期の活動

1862年3月、ポトマック軍の司令官ジョージ・マクレランはリッチモンド攻略を目指し、半島方面作戦を開始します。この戦闘中、ウィリアム・B・フランクリン准将が指揮する師団がバージニア半島に到着すると、マクレランは第4軍団から一部を抽出し、1862年5月18日に暫定的に第6軍団が編成されました。初代指揮官にはフランクリンが任命され、その後スローカムが指揮を引き継ぎました。軍団の兵力は24,911人とされ、戦闘可能な兵力は約19,405人でした。

1862年の戦闘

6月29日のゲインズミルの戦いでは、第1師団が南軍と激しく戦い、2,021人の死傷者を出しました。また、サベイジ駅の戦いではバーモント旅団が活躍し、激しい戦闘が繰り広げられました。半島方面作戦の終了後、第6軍団はバージニア軍に派遣され、8月の第二次ブルランの戦いに参加しましたが、ここでは一部の部隊が戦闘を行ったのみでした。

その後、ポトマック軍に戻った第6軍団は、メリーランド方面作戦に参加し、特にサウス山の戦いで有利な位置から敵を排除しました。

1863年の重要な戦い

1863年に入ると、ポトマック軍の新指揮官、ジョセフ・フッカーの下で活動が開始されました。この年の5月にはチャンセラーズヴィルの戦いがあり、再び多くの死傷者を伴いました。特に第6軍団の損害は4,589人に達しました。7月1日にはゲティスバーグの戦いに到着しましたが、大部分は予備部隊として戦闘に参加することはありませんでした。

南北戦争の後半

1864年に突入すると、第6軍団はウィリアム・グラント大将の指揮下でオーバーランド方面作戦に参加しました。この戦いでは荒野の戦いとスポットシルバニアの戦いが続き、激しい損害を被り、軍団長であるセジウィックも戦死しました。その後、軍団はピータースバーグ包囲戦に参加し、最終的にはアポマトックス方面作戦で南軍に対して決定的な攻撃を行いました。

軍団の幕引き

第6軍団は1865年4月に最後の戦闘であるセイラーズクリークに参加しました。この戦闘では南軍の反撃を退け、敵の捕虜を獲得しました。1865年6月28日、正式に解散となりました。

このように、第6軍団は数々の戦闘を経験し、生還した兵士たちの勇気と献身は今なお語り継がれています。

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