第62回高松宮記念杯競輪

第62回高松宮記念杯競輪

第62回高松宮記念杯競輪は、2011年6月2日から5日までの4日間、前橋競輪場を舞台に開催されたGI競走です。正式名称は「東日本大震災被災地支援 第62回高松宮記念杯競輪」として、震災からの復興を支援する目的も込められていました。

大会概要

これまで、高松宮記念杯競輪は、大津びわこ競輪場が固定開催地となっていましたが、同競輪場が2011年3月に廃止されたため、今大会から持ち回り開催となりました。これは、特別競輪等運営委員会が決定したもので、今後は全国の競輪場から開催希望を募り、選定する方式が採用されました。なお、2013年以降は、岸和田競輪場（近畿地区）での開催が中心となっています。

平原康多の3連覇の夢、初戦で散る

今大会、3連覇を目指していた平原康多選手は、初日（2日）の青龍賞レースに出走しましたが、残り3周を切る直前に誘導員を追い越してしまい、新田祐大選手と共に失格となりました。これにより、平原選手の連覇の夢は初戦で潰えることとなりました。

決勝戦

6月5日（日）に行われた決勝戦では、深谷知広選手が圧倒的なスピードで勝利を掴みました。

レース展開

レースは、残り1周手前で深谷選手が仕掛け、マークしていた山口選手は置いていかれる展開となりました。最終バック付近で、深谷選手は村上選手を捲りきり、先頭でゴール。デビューから684日目でのGI初制覇という、驚異的な記録を打ち立てました。

記録更新

深谷選手の記録は、1983年4月1日にKPK制度が導入されて以降では、吉岡稔真選手が持っていた719日の記録を大幅に更新する史上最速記録となりました。この勝利は、深谷選手の才能と努力を象徴するものでした。

配当金

配当金に関する詳細は情報が不足しています。

テレビ放送と売上

決勝戦の模様は、テレビ東京系列をはじめとする全国8局ネットで地上波中継されました。群馬テレビでも、CS放送の同時ネットで放送されました。しかし、4日間の総売上は97億9017万6500円と、目標の107億円には届きませんでした。

まとめ

第62回高松宮記念杯競輪は、東日本大震災からの復興を願い、前橋競輪場で開催されました。深谷知広選手の史上最速GI制覇という記録が生まれた一方で、売上目標は達成できませんでした。この大会は、競輪界における新たな歴史の1ページを刻んだと言えるでしょう。

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