平原康多

平原康多（ひらはら こうた）は、1982年6月11日生まれの日本の競輪選手です。日本競輪学校第87期卒業で、日本[[競輪選手会]]埼玉支部に所属しています。師匠は太田耕二氏で、ホームバンクは西武園競輪場です。弟の平原啓多選手も競輪選手として活躍しています。

生い立ちと競輪との出会い

父親の康広氏も競輪選手であり、その影響を受けて幼少期から自転車競技に親しみました。14歳までは新潟県で過ごし、その後埼玉県狭山市へ転居。埼玉県立川越工業高等学校在学時にはジュニア世界選手権にも出場するなど、早くからその才能を発揮していました。

競輪学校では、恵まれた体格と潜在能力から、将来を嘱望される存在として注目を集めました。特に、最終バック先頭回数が全生徒中最多であったことは、彼のポテンシャルの高さを物語っています。

プロ競輪選手としてのキャリア

2002年8月5日、西武園競輪場でデビューを果たし、初出走で初勝利を飾りました。その実力はすぐに開花し、2004年1月にはS級へ昇進。同年のヤンググランプリにも出場し、7着に入賞しました。

2006年頃からはGIやGIIの常連となり、トップ選手としての地位を確立。同年のふるさとダービーでは、強豪・武田豊樹選手を破って優勝し、全日本選抜競輪決勝では3着に入賞し初のGI表彰台を経験しました。

2008年にはS級S班の初代18名に選出され、獲得賞金4位でKEIRINグランプリに初出場。2着に入賞しました。翌2009年の高松宮記念杯決勝では、武田選手の番手から捲りを決めて念願のGI初優勝を果たしました。さらに、同年の競輪祭でも優勝を飾り、その実力を証明しました。

2010年の高松宮記念杯では連覇を達成。その後も数々のタイトルを獲得し、トップ選手としての地位を不動のものとしました。2014年には出場自粛処分を受けましたが、後に期間が短縮され復帰。その後も、競輪祭や全日本選抜競輪、寛仁親王牌などのGIレースで優勝し、長きにわたりS級S班を維持し続けました。

2023年は相次ぐ落車に見舞われ、不調に苦しみましたが、2024年には日本選手権[[競輪]]で優勝を果たし、見事S級S班への復帰を決めました。また、同年3月には通算500勝を達成しています。

卓越した戦術と人望

平原選手の競走スタイルは、若手時代は先行主体の自力選手でしたが、近年は自力自在の戦法を駆使するようになりました。トップスピードに乗ってからの持久力と、他の選手を捌くテクニックは特筆すべきものがあります。

武田豊樹選手とのコンビは「ゴールデンコンビ」と称され、多くのタイトルを獲得しました。また、関東地区のまとめ役としても活躍し、その人望の厚さがうかがえます。マスコミへの対応も非常に良く、多くの記者から支持されています。

グランドスラムへの挑戦

平原選手は、山崎芳仁選手、脇本雄太選手と共に、グランドスラム達成に最も近い選手の一人です。残るタイトルはオールスター[[競輪]]のみとなっており、今後の活躍が期待されます。

主な獲得タイトル

2009年：高松宮記念杯競輪、朝日新聞社杯[[競輪祭]]
2010年：高松宮記念杯競輪
2013年：読売新聞社杯全日本選抜競輪
2014年：朝日新聞社杯[[競輪祭]]
2016年：朝日新聞社杯[[競輪祭]]
2017年：読売新聞社杯全日本選抜競輪
2021年：寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
2024年：日本選手権[[競輪]]

記録

* 通算500勝達成（2024年3月1日）

平原康多選手は、その実力と人柄で多くのファンを魅了し続けています。今後の更なる活躍から目が離せません。

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