第70回日本選手権競輪

第70回日本選手権競輪

2016年4月30日から5月5日まで、静岡競輪場を舞台に、第70回日本選手権競輪が開催されました。この大会は、熊本地震からの復興支援を目的とした「平成28年熊本地震被災地支援競輪」として実施され、「駿府ダービー」のサブタイトルが冠されました。また、ゴールデンウィーク期間中の開催は、日本選手権競輪としては初の試みでした。

レース概要

決勝戦では、深谷知広と新田祐大が残り1周から激しい主導権争いを繰り広げました。その中で、最終ホームの最後方から一気に仕掛けた中川誠一郎が、後続を大きく引き離してゴール。見事GI初優勝を飾りました。2着には吉田敏洋、3着には渡邉一成が入りました。

大会の特徴

被災地支援競輪としての開催: 熊本地震の被災地支援を目的とし、大会全体で復興への願いが込められました。
初のGW開催: 従来3月に開催されていた日本選手権競輪が、初めてゴールデンウィーク期間中に開催されました。
静岡競輪場の新キャラクター: 大会初日より、静岡競輪場の新キャラクター「レーサーパンダ」が就任しました。
テレビ中継: 決勝戦は日本テレビ系列で全国中継され、坂上忍さんがメインMCを務めました。

大会の記録

入場者数: 6日間で51,245人（最終日13,181人）
総売上: 6日間で153億2196万7500円（最終日39億3703万5500円）。目標の148億円を大きく上回り、2012年以来の150億円超えを達成しました。
連続出場記録: 西川親幸選手が25回、伏見俊昭選手が20回の連続出場を達成しました。
高額配当: 初日11Rでは、3連単で80万3240円の高額配当が記録されました。
バンクレコードタイ記録: 5日目6Rで、和田健太郎選手が10秒8のバンクレコードタイ記録を達成しました。
初優出: 決勝メンバー中、近藤龍徳選手は今回がGI初優出となりました。
熊本県勢の活躍: 中川誠一郎選手の優勝は、熊本県登録の選手としては宮本義春、宮路雄資選手以来のダービー制覇、吉岡稔真選手以来の九州勢の優勝となりました。また、GI優勝としては合志正臣選手以来、九州勢では園田匠選手以来となりました。

その他

静岡競輪場でのGI開催は、2015年の全日本選抜以来。
日本選手権競輪の静岡開催は、2008年以来8年ぶり5回目。
グランドスラムに最も近いと言われていた山崎芳仁選手は、二次予選で敗退しました。


この大会は、記録的な高配当や、熊本県登録選手によるGI制覇、新キャラクターの登場など、多くの話題を提供し、競輪ファンにとって記憶に残る大会となりました。

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