山崎芳仁

山崎芳仁（やまざき よしひと）は、1979年生まれ、福島県いわき市出身の競輪選手です。日本[[競輪選手会]]福島支部に所属し、ホームバンクはいわき平[[競輪場]]です。競輪学校88期生で、師匠は添田広福です。息子の山崎歩夢も競輪選手として活躍しています。

競輪選手としての軌跡

石川高等学校卒業後、5度目の挑戦で競輪学校に合格しました。本人は、学科試験が苦手だったため、現在の試験制度なら一発で合格できたと語っています。2003年7月に西武園競輪場でデビューし、翌日には初勝利を飾りました。デビューから1年後にはS級に特別昇級し、2005年のヤンググランプリで優勝。2006年には東王座戦、そして高松宮記念杯競輪でGI初優勝を遂げ、トップ選手の仲間入りを果たしました。

2007年には競輪祭を制覇し、GI2勝目を獲得。さらに、ふるさとダービーと全日本選抜競輪も優勝し、年間2つのGIタイトルを獲得しました。2008年には寬仁親王牌も制覇しています。2009年には競輪祭と全日本選抜決勝を制し、2010年には地元のいわき平[[競輪場]]で開催されたオールスター[[競輪]]で優勝するなど、2006年以降、毎年GIタイトルを獲得し、合計5つのGIタイトルを手にしました。

グランドスラム達成まで残すは日本選手権[[競輪]]のみとなりましたが、現在まで獲得には至っていません。2012年の日本選手権決勝では、最終コーナーからの捲りで2着となり、グランドスラムを逃しました。しかし、同年のオールスター決勝では、同県の渡邉一成、成田和也との連携で優勝を飾っています。2015年には全日本選抜競輪で3度目の優勝を果たしました。その後、GIタイトルからは遠ざかっていますが、2024年においてもS級1班として活躍しています。

2024年8月には、平塚[[競輪場]]でのオールスター[[競輪]]で通算500勝を達成。これは、S級創設以降59人目の記録であり、登録から21年3ヶ月16日、1597戦目での達成でした。

主な獲得タイトルと記録

2006年 - 高松宮記念杯競輪
2007年 - 競輪祭、全日本選抜競輪
2008年 - 寬仁親王牌
2009年 - 競輪祭、全日本選抜競輪
2010年 - オールスター[[競輪]]
2012年 - オールスター[[競輪]]
2015年 - 全日本選抜競輪
通算500勝達成 - 2024年8月17日
日本選手権[[競輪]]連続20回出場 - 2006年から2024年

山崎選手は、平原康多選手と共に、グランドスラム達成に最も近い選手の一人です。

競走スタイル

デビュー当初から、武田豊樹選手と共に競輪界を担う逸材として期待されていました。豊富なスタミナとトップスピードを誇り、長距離の先行を得意としています。

通常、選手が使用する自転車のギア比は3.54から3.64が主流ですが、山崎選手は4.00などの重いギアを使用し、2012年のオールスター[[競輪]]では4.33のギアで優勝しました。重いギアは加速力を犠牲にするものの、持久力とトップスピードを向上させます。山崎選手は、重いギアでの捲りも得意とし、競輪界に新たな風を吹き込みました。

大ギアは、ベテラン選手が使うものとされていましたが、山崎選手がその有効性を証明したことで、他の若手選手も大ギアを使用するようになりました。しかし、2015年からは4.00以上の大ギアが規制されました。それでも、山崎選手は規制後の全日本選抜で、新たな上限に近い3.92のギアで優勝しています。

エピソード

2010年には、テレビ番組「モヤモヤさまぁ〜ず2」で、お笑い芸人の三村マサカズに似ていると紹介されました。
2011年の東日本大震災後、練習拠点を宮古島に移し、一時的に家族と共に避難生活を送りました。

脚注

（省略）

関連項目

添田広福
佐藤慎太郎
伏見俊昭
岡部芳幸
競輪選手一覧

外部リンク

* 選手プロフィール - KEIRIN.JP

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