第75回高松宮記念杯競輪

第75回高松宮記念杯競輪・第2回パールカップ 概要

2024年6月11日から16日にかけて、岸和田[[競輪場]]にて第75回高松宮記念杯競輪が開催されました。この大会は、令和6年能登半島地震の被災地支援競走として、「令和6年能登半島地震復興支援競輪 大阪・関西万博協賛 第75回高松宮記念杯競輪・第2回パールカップ」という名称で行われました。優勝賞金は4,790万円（副賞含む）と高額で、多くの競輪ファンが注目しました。

本大会は、6日間で各選手が5走する形式で実施されました。1次予選では、各選手が2走し、その着順に応じたポイントの合計上位者が4日目の2次予選に進出しました。東西それぞれの上位選手は、青龍賞または白虎賞へと進みました。前年と同様に、ボーダーラインは10ポイントとなりました。

大会前半3日間には、ガールズケイリンのGIである第2回パールカップが組み込まれ、熱戦が繰り広げられました。パールカップは、2日目の東西準決勝と最終日の決勝戦を除き、中盤戦に組み込まれるという、前年とは異なる日程で行われました。

決勝戦

6月16日に行われた決勝戦では、誘導員を松田治之（大阪）が務めました。

レースは、3郡司－9北井－8和田、2新山－6桑原、4小林、5脇本－7古性－1南という並びで周回しました。郡司が突っ張り先行し、同県の北井が新山の捲りを牽制しながら番手発進し、見事GI初優勝を果たしました。同じく神奈川勢の和田が2着に入りました。地元大阪の古性は、4着の小林と僅差の3着となりました。目標の脇本が早めに仕掛けたものの出切れず失速し、古性は直線で小林の懐に入り、外に倒れ込みながら入線しました。3連単や3連複の1番人気に応える形となりました。

古性の落車に関して、小林と古性が審議対象となりましたが、「違反性のない内側への動き」と「違反性のない外側への動き」と判断され、どちらも失格にはなりませんでした。ゴール直後に落車した北井は擦過傷を負いましたが、表彰式には参加しました。

パールカップ決勝戦

6月13日に行われたパールカップ決勝戦も、激しい戦いが繰り広げられました。

大会のトピック

岸和田[[競輪場]]でのGI開催: 前年の第74回高松宮記念杯競輪に続き、4年連続9回目（単独開催としては）の開催となりました。次回の高松宮記念杯競輪も岸和田での開催が予定されています。
賞金増額: 前年に引き続き賞金が拡充されました。また、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）協賛レースとなりました。
キャッチフレーズ: 高松宮記念杯は「極 静けさの中に猛々しさがある」、パールカップは「凛 歓喜の渦に凛々しさがある」というキャッチフレーズが設定されました。
PR活動: テレビコマーシャルのナレーションは、高松宮記念杯が声優の浪川大輔、パールカップは前田玲奈が担当しました。また、関西限定で、古性優作と岩田稔（元阪神タイガース投手）が対談するバージョンも放映されました。
開会式: 初日の開会式では、地元の福永大智とガールズの日野未来が選手宣誓を行いました。
表彰式: パールカップの表彰式では、歌手の島谷ひとみが花束贈呈を務め、高松宮記念杯の表彰式では、彬子女王が優勝カップを、平泳ぎ五輪金メダリストの北島康介が花束贈呈を行いました。
売上: パールカップの売上は、前年を下回る12億7833万7800円でしたが、シリーズ全体の売上は前年比9.1％増の127億1252万3100円と、目標額を大きく上回りました。高松宮記念杯競輪の売上が127億円を超えたのは2008年以来16年ぶりとなりました。
テレビ放送: 地上波では、日本テレビ系列で決勝戦中継「坂上忍の勝たせてあげたいTV」が放送され、BS日テレではパールカップ決勝戦の生中継が行われました。
出場選手: S級S班の9選手全員が出場しましたが、パリ五輪を目指すナショナルチームの選手は欠場となりました。また、地元大阪の松村友和がGI初出場を果たしました。香川雄介と小倉竜二は、連続出場記録を達成し表彰されました。
記録: 浅井康太が通算500勝を達成、坂井洋が失格となりました。準決勝で3着で決勝に進んだのは新山響平のみで、GI初優出の選手はいませんでした。また、パールカップを制した石井貴子は、準決勝4着で決勝に進みGIを制覇するという初の快挙を成し遂げました。高松宮記念杯競輪を制した北井佑季は、元プロサッカー選手としては初のGI制覇となりました。

まとめ

第75回高松宮記念杯競輪は、能登半島地震の復興支援という特別な意味を持つ大会として開催され、多くのドラマと記録が生まれました。白熱したレース展開や、選手たちの活躍が、競輪ファンを魅了しました。

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