第77回東京優駿

第77回東京優駿（日本ダービー）概要

2010年5月30日、東京競馬場で開催された第77回東京優駿は、皐月賞を制したヴィクトワールピサを筆頭に、数多くの強豪馬が出走しました。ヒルノダムールやエイシンフラッシュ、さらに朝日杯フューチュリティステークスを勝ったローズキングダムや、トライアル競走の青葉賞を制したペルーサ、プリンシパルステークスの勝者ルーラーシップ、NHKマイルカップを日本レコードタイムで制したダノンシャンティなどが名を連ねました。

出走馬には、優先出走権が与えられたトライアル競走の馬7頭を含め、合計17頭が出場。メイショウウズシオが抽選を勝ち抜き参戦することで、当日のレースはさらに注目を集めました。ただし、元々ヴィクトワールピサに騎乗予定だった武豊騎手が落馬負傷の影響で出場できず、岩田康誠騎手が代わって騎乗することになりました。また、ローズキングダムには後藤浩輝騎手が騎乗することになり、ダノンシャンティは出走前日に骨折が判明し、参加を取り消すことになりました。

このように多くの実力馬が揃い、過去の成績が優れた馬たちが多数出場したため、「史上最高のメンバー」とも称されるレースとなりました。

前哨戦の結果

出走馬たちの成績を振り返ると、特に皐月賞や青葉賞、プリンシパルステークスなどのトライアルが重要な指標となりました。これらのレースの結果が、各馬の本番でのパフォーマンスに大きく影響を与えることは間違いありません。

出走馬と天候状況

当日の天候は曇り、馬場状態が良好であったため、レースはスムーズに進行しました。また、前週の雨の影響が残っているかと思われたものの、最終的には良馬場で行われる結果となりました。

レース展開

レース開始直後、人気馬ペルーサがスタートで出遅れ、他の馬たちにも影響を与える結果となりました。先頭はアリゼオが奪い、続いてシャインが、さらにコスモファントムが続く展開。ヴィクトワールピサは5番手につけていましたが、ペースが極端に遅く、1000メートル通過時は61秒6という記録でした。

3コーナーを過ぎ、ペルーサが徐々にポジションを上げるも、ヴィクトワールピサは位置を下げてしまいました。直線に入ると、ペルーサが外から進出しましたが、エイシンフラッシュとローズキングダムがその内側から強烈な追い上げを見せました。

最終的に、エイシンフラッシュが1着でゴール。ローズキングダムが2着、そして人気を集めたヴィクトワールピサは3着と、期待に反する結果になりました。

達成された記録

このレースにおいて、優勝したエイシンフラッシュは3Fで32.7秒というダービー史上最速タイムを達成しました。これにより、それまでの記録であるウオッカの33.0秒を上回りました。さらに、2着のローズキングダムも32.9秒という素晴らしいタイムを記録しました。

また、騎手の内田博幸と調教師の藤原英昭、馬主の平井豊光はいずれも東京優駿初勝利を手にしました。内田博幸騎手は中央・地方・交流のダービー全制覇を果たしたことでも注目されました。加えて、最近3年連続で最内枠を引いた馬が優勝するという記録も生まれ、史上初の快挙となりました。

その他の情報

今回の東京優駿では、プレゼンターとして小林幸子が登場し、国歌斉唱を務めました。また、昼休みのイベントでは杉本清とBro.TOMが司会を担当しました。競馬の祭典ならではの華やかさが漂ったレースとなりました。

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