第88回天皇杯・第79回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

東日本大震災被災地復興支援 第88回天皇杯・第79回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

「オールジャパン」の通称で親しまれる全日本総合バスケットボール選手権大会は、日本のバスケットボール界において男女を通じて最高峰の大会として位置づけられています。2013年に開催された本大会は、「東日本大震災」からの復興支援を冠して行われました。

大会概要

第88回天皇杯（男子）と第79回皇后杯（女子）にあたる今大会は、2013年の年明けとなる1月1日から14日までの期間にわたり開催されました。主要会場として国立代々木競技場の第一体育館および第二体育館が使用され、加えて一部の試合は駒沢体育館でも実施されました。これは、通常使用される東京体育館が改修工事中であったことに伴う措置でした。

大会には、男子・女子ともに、日本バスケットボールリーグ（JBL）、JBL2（男子）、バスケットボール女子日本リーグ（WJBL）、そして学生、社会人、高校、地方ブロックの予選を勝ち抜いた、様々なカテゴリーに所属するチームが出場し、日本一を目指してしのぎを削りました。

試合の進行と結果

本大会は各カテゴリーの代表チームが一堂に会し、一発勝負のトーナメント方式で頂点を争う形式が取られました。1回戦から決勝まで、文字通り負ければ終わりの緊迫した試合が繰り広げられました。なお、大会序盤の1回戦および2回戦においては審判員2名体制で試合が進行されましたが、3回戦以降のノックアウトステージからは3名体制が採用されました。

男子決勝：パナソニックの有終の美

男子部門の決勝戦は、このシーズン限りでの休部が決まっていたパナソニックと、強豪アイシンシーホースとの間で争われました。試合当日、東京都内は記録的な大雪に見舞われ、その影響で試合開始が15分遅延するという異例の事態となりました。しかし、パナソニックは苦しい状況を乗り越え、見事16年ぶりとなる天皇杯獲得を果たしました。この優勝は、チームにとって活動停止前最後の大会を飾る、まさに有終の美を飾る結果となりました。

女子決勝：トヨタ自動車の快挙

女子部門では、トヨタ自動車アンテロープスが大会史上初の優勝を達成しました。長年の努力が実を結び、新たな歴史を刻むこととなりました。

大会ベスト5

本大会で特に顕著な活躍を見せた選手たちが、以下の通り大会ベスト5に選出されました。

男子
ジャミール・ワトキンス（パナソニック・初受賞）
金丸晃輔（パナソニック・初受賞）
木下博之（パナソニック・2年ぶり2回目）
柏木真介（アイシン・2年連続6回目）
桜木ジェイアール（アイシン・3年連続5回目）

女子
川原麻耶（トヨタ・初受賞）
矢野良子（トヨタ・2年連続6回目）
池田麻美（トヨタ・8年ぶり2回目）
渡嘉敷来夢（JX・3年連続3回目）
長岡萌映子（富士通・初受賞）

その他

本大会は、前述の東京体育館の改修に伴う会場変更や、男子決勝での天候による開始遅延など、いくつかの運営上の特徴が見られました。また、男子優勝チームのパナソニックが大会後に休部したことは、日本のバスケットボール界において大きな出来事となりました。

この大会に関する詳細な情報や、関連するリーグ戦（JBL 2012-13、JBL2 2012-13、WJBL 2012-13など）については、別途参照されると良いでしょう。

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