第92回天皇杯・第83回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第92回天皇杯・第83回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

日本のバスケットボール界における年間王者を決定する伝統あるトーナメント大会、「全日本総合バスケットボール選手権大会」の第92回天皇杯および第83回皇后杯は、通称「オールジャパン2017」として、2017年1月2日から9日にかけて開催されました。

大会概要と開催背景

本大会は、男子および女子のカテゴリーにおいて、全国から集結したチームがトーナメント方式で頂点を目指す形式で開催されました。主要な会場として、東京都内の国立代々木競技場第一体育館・第二体育館、駒沢体育館、そして大田区総合体育館の計4箇所が使用されました。

この2017年大会は、日本の男子プロバスケットボールリーグが、これまでのナショナル・バスケットボール・リーグ（NBL）とbjリーグから「B.LEAGUE」へと統合されて迎える、最初の全日本総合選手権であるという歴史的な意義を持っていました。これに伴い、前回大会までNBL所属チームに与えられていた出場枠は、新たに発足したB.LEAGUE 1部（B1）に所属するチームへと引き継がれ、新たなリーグ構造の下での勢力図が注目されました。

参加チームと選出基準

大会には、日本バスケットボール協会に加盟登録しているチームが参加資格を持ちました。男子、女子ともにそれぞれ全国から選抜された32チームが出場しました。

男子の32チームの内訳は以下の通りです。

B1リーグからの推薦：12チーム（開催年11月28日時点のリーグ戦績に基づく上位チーム）
全日本大学バスケットボール連盟からの推薦：8チーム（前年の第68回全日本大学選手権の結果による）
全日本社会人選手権からの推薦：2チーム
全国高校選手権からの推薦：1チーム（この年は福岡第一高等学校）
各地方ブロック協会からの推薦：9チーム

女子の32チームの内訳は以下の通りです。

Wリーグからの推薦：12チーム（開催年11月27日時点のリーグ戦績に基づく。2016-17シーズンは全チームが該当）
全日本大学バスケットボール連盟からの推薦：8チーム
全日本社会人選手権からの推薦：2チーム
全国高校選手権からの推薦：1チーム（この年は桜花学園高等学校）
各地方ブロック協会からの推薦：9チーム

競技ルールの一部

出場チームの登録選手数は、日本バスケットボール協会に競技者登録されている最大16名以内と定められていました。また、外国籍選手のコート上での同時出場は、原則として1名まで（オン・ザ・コート・ワン）と制限されていましたが、B1所属チーム同士が対戦する試合においては、B.LEAGUE独自のルールが適用される特例が設けられていました。

大会進行と結果

大会は男女それぞれ、1回戦から決勝まで勝ち抜き方式のトーナメントで行われ、連日各会場で熱戦が繰り広げられました。多くのカテゴリーから集まったチームが、プロ、アマ、学生、高校の垣根を越えて日本一の座を争いました。

大会ベスト5

決勝戦終了後、大会を通じて特に顕著な活躍を見せた選手たちが「大会ベスト5」として表彰されました。選出された選手は以下の通りです。

男子ベスト5

富樫勇樹（千葉ジェッツふなばし №2） - 初受賞
タイラー・ストーン（千葉ジェッツふなばし №33） - 初受賞
小野龍猛（千葉ジェッツふなばし №34） - 初受賞
ニック・ファジーカス（川崎ブレイブサンダース №22） - 3年ぶり2回目の受賞
田中大貴（アルバルク東京 №24） - 2年連続2回目の受賞

女子ベスト5

吉田亜沙美（JX-ENEOSサンフラワーズ №0） - 4年連続7回目の受賞
渡嘉敷来夢（JX-ENEOSサンフラワーズ №10） - 7年連続7回目の受賞
宮澤夕貴（JX-ENEOSサンフラワーズ №52） - 初受賞
長岡萌映子（富士通レッドウェーブ №0） - 2年ぶり3回目の受賞
本川紗奈生（シャンソン化粧品シャンソンVマジック №6） - 初受賞

この大会は、新たなリーグ構造の下でのバスケットボール日本一決定戦として、多くのファンに注目されました。

もう一度検索