筑波町

筑波町（つくばまち）

筑波町は、かつて茨城県筑波郡に存在した町で、現在のつくば市北部に位置していました。筑波山を背景に、桜川や小貝川が流れる自然豊かな地域でした。

地理

町のシンボルである筑波山は、古くから信仰の対象とされ、多くの人々が訪れる観光地でした。また、桜川や小貝川は、農業用水として利用され、地域の生活を支えていました。

山：筑波山
河川：桜川、小貝川

歴史

筑波町の歴史は、明治時代に遡ります。

1889年（明治22年）：町村制施行により、上大島村、国松村、筑波村、沼田村が合併し、筑波町が誕生しました。
1955年（昭和30年）2月1日：北条町、小田村、田井村、田水山村と合併し、新たな筑波町が発足しました。この合併により、町の規模は拡大し、新たな発展の基礎が築かれました。
1955年：北条地区警察署が筑波警察署に改称され、地域治安の拠点としての役割を担いました。
1956年（昭和31年）9月30日：作岡村を編入し、さらに町域を拡大しました。
1957年（昭和32年）7月1日：菅間村を編入し、町としてのまとまりを強固なものとしました。
1961年（昭和36年）4月1日：茨城県立土浦第二高等学校北条分校が独立し、茨城県立筑波高等学校として開校しました。これにより、地域における教育の発展に貢献しました。
1963年：筑波山に町営駐車場が完成し、観光客の利便性が向上しました。現在はつくば市営駐車場として利用されています。
1965年（昭和40年）4月29日：筑波スカイラインが開通し、筑波山へのアクセスが容易になりました。これにより、観光客数が大幅に増加しました。
1965年（昭和40年）8月11日：筑波山ロープウェイが開通し、山頂への移動がより手軽になりました。
1969年（昭和44年）：筑波山が国定公園に指定され、自然保護の重要性が高まりました。
1974年（昭和49年）4月：水守地区に筑南地方広域行政事務組合第一衛生センターゴミ焼却場が完成しました。これは、現在のつくば市環境保全部クリーンセンターにあたります。
1978年（昭和53年）3月：筑波警察署が移転し、新庁舎が完成しました。その後、1988年に名称を「つくば北警察署」に変更し、2020年に警察署の統合・廃止に伴い「つくば警察署つくば北警察センター」として再編されました。
1979年（昭和54年）12月：筑波町役場が移転し、新庁舎が完成しました。敷地内には、筑南地方広域行政事務組合第二圏民センター（現在の市民ホールつくばね）も建設されました。
1984年（昭和59年）8月：筑波総合体育館が完成し、地域住民のスポーツ振興に貢献しました。
1988年（昭和63年）1月31日：筑波町はつくば市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

行政

歴代の町長は以下の通りです。

飯田茂 （1955年3月19日就任）
遠藤重吉 （1959年3月6日就任）
飯田茂（1963年3月6日就任）
宮本信三 （1965年4月13日就任）
原十郎 （1973年1月21日就任）
堀田乾次郎 （1977年1月21日就任）
井坂敦実 （1985年1月21日就任）

交通

鉄道

町域を通る鉄道路線は存在しませんでしたが、かつては筑波鉄道筑波線が町域を通り、地域の足として活躍していました。しかし、1987年（昭和62年）3月31日に廃止されました。

筑波鉄道
筑波線（1987年廃止）：常陸小田駅 - 常陸北条駅 - 筑波駅 - 上大島駅

道路

町内には、以下の道路が整備されていました。

有料道路
筑波スカイライン（2006年無料開放）
表筑波スカイライン（2004年無料開放）
一般国道
国道125号
国道408号
主要地方道
茨城県道14号下館筑波線
茨城県道19号取手筑波線
茨城県道41号筑波益子線
茨城県道42号笠間筑波線
茨城県道53号豊里千代田線
一般県道
茨城県道132号赤浜上大島線
茨城県道133号赤浜谷田部線
茨城県道200号藤沢豊里線
茨城県道213号長高野北条線
茨城県道214号沼田下妻線
茨城県道236号筑波公園永井線

出身者

株木政一 - 株木建設創業者

脚注

外部リンク

つくば市
つくば市役所筑波庁舎

関連項目

茨城県の廃止市町村一覧
北条米

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